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【静岡】浜松のジオラマ作家追悼

ジャンル・エリア : オブジェ | サブカルチャー | 展示 | 静岡  2016年08月26日

プロモデラーとして活躍し6月に亡くなった山崎正人さん

プロモデラーとして活躍し6月に亡くなった山崎正人さん

ジオラマGPに合わせ遺品紹介

 ガンダム浜松駅前に立つ!! ファンの心をくすぐるそんな情景のジオラマで注目を集めながら、白血病のため、6月に37歳の若さで亡くなった模型作家がいる。浜松市南区のMASATO(本名・山崎(やまざき)正人)さん。模型仲間の有志らが26日から、同市中区で始まる「第5回浜松ジオラマグランプリ(GP)」に合わせて遺品を紹介する追悼展を開く。

 遠鉄百貨店やバスターミナルに向かうエスカレーターを目指し、人々が行き交うJR浜松駅北口広場。市民にはおなじみの場所に、巨大なガンダムが姿を現した-。

 山崎さんが2013年に発表した150分の1サイズのジオラマ「浜松という名の街の日常」。プラスチック板で作り上げた45センチ四方の空間には、地面のタイルの模様や汚れ具合、駅ビルの広告までもが緻密に再現されている。もともとは風景のみの作品。ガンダムのプラモデルを置いて写真をインターネット上で公開すると「実物大のガンダムが駅前に現れたよう」と話題になり、テレビでも取り上げられた。

 山崎さんは模型誌にジオラマやプラモの作例を紹介するプロモデラーとして活躍。過去のGP運営やプラモ作りの教室を開くなど、地元でも精力的に活動した。夢は「いつか浜松で個展を開くこと」。追悼展ではガンダムシリーズの物語の場面を再現したジオラマをはじめ、アニメのキャラクター、バイク、飛行機といった遺品の模型数十点を飾る。

 「臨場感と、物語を想像させる表現が魅力」と目を細めるのは、追悼展の実行委員長を務める宮田久生さん(45)=同市中区。くたびれた格納庫に収まるゼロ戦のジオラマでは、戦地に飛び立つであろう機体をたたずんで見守る男性の姿を添え、哀愁を誘う。

 山崎さんは亡くなる直前まで、病室に仲間が差し入れたガンダムの最新プラモを組み立てていたという。GPを企画するNPO法人はままつ未来会議の内山淳平理事長(55)=同市天竜区=は「活躍をもっと見たかったが、作品を多くの人に眺めてもらうことで供養になれば」と語る。

 追悼展は中区のザザシティ浜松西館1階の特設会場で9月25日まで。GPは8月26~28日に西館2階の浜松ジオラマファクトリー前に全国から集まった作品50点余りが並び、審査員と来場者の人気投票で賞を決める。いずれも観覧無料。

(久下悠一郎)

駅前の風景を忠実に再現したジオラマ「浜松という名の街の日常」=浜松市中区で

駅前の風景を忠実に再現したジオラマ「浜松という名の街の日常」=浜松市中区で

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