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【長野】滋味豊か、新そばの季節 各地で多彩なイベント

ジャンル・エリア : イベント | グルメ | 特産 | 甲信越  2016年10月10日

辛味大根のおろしと焼きみそを合わせて食べる高遠そば=伊那市高遠町で

辛味大根のおろしと焼きみそを合わせて食べる高遠そば=伊那市高遠町で

 新そば喰(くら)ふ息の太さよ信濃人-。昭和の俳人加藤知世子が詠んだように、誰もが待ち望んだ新そばの季節がやってきた。日本有数の産地とされる信州では郷土色豊かなそばが多く、各地でイベントが予定されている。紅葉も深まる行楽の季節、信州の豊かな風土に育まれた特色ある新そば祭りを紹介する。

◆大根おろし汁と焼きみそのつゆ 伊那

 「信州そば発祥の地」をうたう伊那市では、16日から5週間にわたって週末などにそばを味わう催し「ぶっとおしそば三昧」が繰り広げられる。

 第1弾の「行者そば祭り」は16日、同市荒井の内の萱スポーツ公園で開く。行者そばは、奈良時代に役行者(えんのぎょうじゃ)が内の萱の住民に一握りのソバの種をもたらした言い伝えにちなむ。辛味大根のおろし汁と焼きみそを合わせた「からつゆ」で食べる。主催する荒井区の山岸康弘区長(72)は「歴史ある味わいを楽しんでほしい」と話す。

 同じくからつゆで味わう「高遠そば」の新そば祭りは29日~11月6日、同市高遠町の高遠城址(じょうし)公園で開催される。江戸時代、そば好きだったという高遠藩主の保科正之が転封先の会津藩でも、そば文化を広めたとされ、福島県会津若松市には今も「高遠そば」が残る。

塩尻市で開かれる「そば切り物語り」と「塩尻ヌーボーピクニック」のポスター=同市で

塩尻市で開かれる「そば切り物語り」と「塩尻ヌーボーピクニック」のポスター=同市で

 高遠城址公園では29、30日にも、高遠そばや木曽町特産の塩を使わない漬物「すんき」を入れたそばなどが集まる「山麓一の麺街道フェスタ」が開かれる。

◆新種「ひすい」やワインにも舌鼓 塩尻

 塩尻市宗賀の平出遺跡公園では22、23の両日、塩尻で生まれたソバの新品種「信州ひすいそば」などを味わう「秋の大収穫祭 信州塩尻そば切り物語り」(実行委員会主催)が開かれる。塩尻産ワインの新酒をいち早く飲める「塩尻ヌーボーピクニック」も同時開催される。

 信州ひすいそばは、同市にある県野菜花き試験場が2002年から10年かけて開発し、13年から県内で提供が始まった。緑色が濃く、香りが強いのが特徴で、今回は市内外のそば店や愛好者団体が、6つのブースで塩尻産のひすいそばなどを提供する。そば打ち名人の実演やそばがきの試食もある。

 ヌーボーピクニックには、市内の5つのワイナリーが出店。フルーティーな香りとフレッシュな味わいが魅力のヌーボーワインを試飲(有料)、購入できる。市内の日本酒の蔵元3社も参加し、地酒を提供する。

 両日とも午前9時45分~午後4時。JR塩尻駅東口と会場を結ぶ無料シャトルバスを運行する。

◆半ざる食べ歩き、キノコもうまい 長野・戸隠

 出雲そば(島根)やわんこそば(岩手)と並んで日本三大そばに数えられる「戸隠そば」。発祥の長野市戸隠では、31日から来月24日まで「半ざる食べ歩き」イベントを開く。

 戸隠は天の岩戸伝説で知られる霊場で、平安時代に修験者が保存食として持ち込んだそば粉が現在の戸隠そばになったと言われている。

「ぼっち盛り」が特徴の戸隠そば=長野市戸隠で

「ぼっち盛り」が特徴の戸隠そば=長野市戸隠で

 5社からなる戸隠神社にちなみ、一口分のそばを5束(一部地域では6束)に盛り付ける「ぼっち盛り」が特徴で、伏流水でしめたのどこしのよいそばをネマガリダケで編んだ円形の竹かごに乗せて提供する。

 戸隠連峰の山裾に発生する霧の中で育つため「霧下そば」とも言われ、口に含むと鼻に抜ける香りの高さが特徴。昨年は2000人が参加した食べ歩き企画では、2000円(税込み)の「食べ歩き手形」を買うと地区内の約20店舗の中から4店で半ざる(3束盛)を食べることができる。

 4店のスタンプを集めると、抽選で年越しそばが当たる企画もある。

 実行委員会の担当者は「戸隠はキノコなどがおいしい季節。この機会に入ったことがない店にも手形を使って入ってみてほしい」と話している。

 (一ノ瀬千広、岩田忠士、五十幡将之)

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