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【福井】企画展「戦地への手紙」開催 勝山のゆめおーれ勝山

ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 福井  2016年12月19日

戦地から持ち帰られた手紙を興味深く見入る来館者=勝山市のはたや記念館ゆめおーれ勝山で

戦地から持ち帰られた手紙を興味深く見入る来館者=勝山市のはたや記念館ゆめおーれ勝山で

 太平洋戦争中、戦地に届いた家族や知人からの手紙を、勝山市の出征兵士が大切に残し、持ち帰っていた。企画展「戦地への手紙」が18日、同市昭和町1のはたや記念館ゆめおーれ勝山で始まり、初公開の手紙24通を含む40点ほどの資料が展示されている。徴兵された息子の無事を願う便りや勝山の様子を伝える手紙など、戦時下の状況がうかがえる貴重な資料だ。

 手紙は、中国に2度出征した同市沢町出身の嶋田嘉右エ門(かうえもん)さん(1914~44年)が持ち帰った。

 嶋田さんはその後、出征したビルマ(現ミャンマー)で病死した。残された398通を一人娘の嘉代子さん(73)が保管していた。

 嘉右エ門さんの母からの便りには、戦死の知らせが相次ぐ中で息子に生きて帰ってほしいという切実な願いがつづられている。

 知人からの手紙には、国勢調査で人口が大野町(現大野市)を超えたという勝山町(現勝山市)の隆盛を喜ぶ様子や、繊維工場が全焼するなど地元であった大火の状況などが克明に記されている。

 手紙を読み解いた研究者ら市民有志でつくる「戦地への手紙を読む会」によると、過酷な戦況の中で大量の手紙を持ち帰ったのは非常に珍しく、軍の動きを知ることができる資料としての価値も高いという。

 18日は嘉右エ門さんの命日。嘉代子さんは「このような手紙を二度と書くことがないよう、多くの人に見てもらい、平和の大切さを知ってもらえたら」と話している。

 企画展は来年2月19日まで。入場無料。年末年始は休館。(問)ゆめおーれ勝山=0779(87)1200

 (藤井雄次)

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