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【岐阜】蛍石の採取ツアー 岐阜県下呂市金山町

ジャンル・エリア : | 岐阜 | 自然  2017年01月19日

砕石機の遺構もある笹洞蛍石鉱山跡地で蛍石を探す

砕石機の遺構もある笹洞蛍石鉱山跡地で蛍石を探す

鉱山の跡地で“宝探し”

 岐阜県下呂市金山町の笹洞蛍石(ささぼらほたるいし)鉱山跡地で、蛍石を採取できる「ミネラルハンティングツアー」があり、鉱物愛好家だけでなく、家族連れにも人気があるという。今年は雪などの影響もあって3月からスタートとなるが、宝探し気分で出掛けてみてはいかが。

 蛍石はフローライトとも呼ばれ、鉄鉱石を溶かしやすくするために製鉄所などで使われている。パワーストーンの1つでもあり、集中力を高める効果があるという。同鉱山は1955年に本格的な採掘が始まったが、採掘量の減少などで71年に閉山。同市金山町観光協会が、この跡地に目をつけて、昨春からツアーを始めた。私有地のため、ガイドの同行がないと入山および採取が認められていない。

 笹洞地区から薄暗い林道を沢に沿って2キロほど行くと、杉林の中にさびた人工物が見えた。これは砕石機のようで、ここが鉱山跡地だという。坑道入り口には鉄柵があって中に入れないが、ライトを当てると、むき出しの岩が荒々しい坑道が見える。その先には90メートルの縦坑が3つあり、ダンプカーが走れるほどの空洞もあるという。

 蛍石は坑道の中ではなく、外一帯に転がっているという。そういえば所々、白っぽい石が積まれたような場所があり、この中に蛍石が交じっているようだ。石英と呼ばれる白っぽい石が多いが、蛍石はそれよりも透明感があるという。さあ、ハンティングの開始だ。しゃがんで目を凝らしながら、10個近くの石を拾ってみたが、紫外線を発するブラックライトを当てても青く光らない。

 ガイドをしていただいた中島真一郎さん(45)の「こっちに、たくさんありますよ」という手招きで、谷近くに向かう。薄い緑色を帯びた10センチほどの石で、コケの上に置いてブラックライトを当てると、少し紫色を帯びながら青い光を宿している。まるで呼吸をしているみたいだ。アニメ映画「天空の城ラピュタ」で見た飛行石のようにも感じた。鉱物愛好家の間でも人気が高く、ツアーには「鉱物女子」も訪れるという。

採取した蛍石はブラックライトを当てると青色に輝いた=いずれも岐阜県下呂市金山町で

採取した蛍石はブラックライトを当てると青色に輝いた=いずれも岐阜県下呂市金山町で

 その場所周辺を重点的に探すと、1~5センチ四方の蛍石が次々と見つかった。ツアーでは500グラムまで持ち帰れるという。ブラックライトを当てなくても、青や緑色の石もあった。気になる埋蔵量は「雨などが降ると、下にあった石が次々と地表に出てくるので、当面は心配がないでしょう」と金山町観光協会会長の長尾伴文さん(61)。正直、取材前は見つからないケースを想定していたが、これなら家族連れでも十分に楽しめそうだ。 (柳沢研二)

 ▼ガイド ツアーは3月1日からスタートする。大人2500円、中学生以下500円(大人同伴の場合)。ブラックライトは1000円程度からあり、中島さんはネットで購入。持っていない人はガイドの人が石を照らしてくれるが、あるとお持ち帰りしてからの楽しみが広がる。同町には、とり年にちなんだ鶏鳴滝や日本で初めて考古天文学的調査が行われた金山巨石群などの観光スポットもある。「道の温泉駅かれん」では入浴のほか、飛騨牛などが味わえる食事どころなどがある。金山町観光協会(電)0576(32)3544

(中日新聞夕刊 2017年1月19日掲載)

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