ジャンル・エリア : 展示 | 生き物 | 福井 2017年02月10日

首長竜「エラスモサウルス」の全身骨格化石など新たな常設展示の準備が進む館内=勝山市の県立恐竜博物館で
恐竜化石などの組み立て作業を公開している勝山市の県立恐竜博物館で、先月末から続いている14点の常設展示の入れ替え作業が完了間近を迎えている。首長竜「エラスモサウルス」など実物の全身骨格化石の設置はほぼ終わり、11日からは完成した状態でじっくりと見学できる。
県が2015年度に購入した恐竜化石など34点の一部で、うち12点が実物化石。常設展示の充実を進めている同館では、骨格化石のレプリカから実物への置き換えを進めている。
エラスモサウルスは、約8000万年前の白亜紀後期の首長竜(海生爬虫(はちゅう)類)。組み上がった全身骨格化石は約60%が実物で、全長約12メートル、首の長さは7メートルを超える迫力の姿に圧倒される。
ジュラ紀後期(約1億5000万年前)の魚竜「ステノプテリギウス」は、板状の岩盤に埋まったままの全身骨格化石。腹部には幼体を抱えており、卵が母体内でふ化し、ある程度成長してから母体外へ出る生態だったことを示す貴重な資料という。
世界初公開の草食恐竜「ヘスペロサウルス」や日本初披露となる鎧(よろい)竜「エドモントニア」の実物全身骨格化石の組み立て作業も終わった。
(藤井雄次)