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【静岡】佐吉が両親に建築 湖西の母屋を一般公開

ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 静岡  2017年02月14日

「障子を開けて見よ 外は広いぞ」の障子という説もある障子を開けて解説する神先忠記念館事務長(右)=湖西市山口の豊田佐吉記念館で

「障子を開けて見よ 外は広いぞ」の障子という説もある障子を開けて解説する神先忠記念館事務長(右)=湖西市山口の豊田佐吉記念館で

 湖西市山口の豊田佐吉記念館で12日、トヨタグループの礎を築いた豊田佐吉(1867~1930年)が両親のために建てた母屋が初めて一般公開された。

 記念館は1988年に設立。89年に市の史跡に指定されている。母屋が立つ一帯に、佐吉やトヨタ自動車を創設した佐吉の長男・喜一郎の生家(復元)、織機の展示室などがあり、トヨタグループ関係者ら多くの人が訪れている。佐吉生誕150年の記念に「特別なことを」と普段非公開の母屋の一般公開を決めた。

 母屋は佐吉が40歳の1907年、両親のために建てた延べ244.6平方メートルの木造2階建て。16年ごろ、喜一郎の妹愛子の帰省のためにと数寄屋造りの平屋(66.7平方メートル)の離れが増築された。

 公開では、同館事務長の神先忠さんらが「二度の大地震でも大丈夫だったしっかりした重厚な造り」と参加者に解説した。

 応接室の父伊吉、母ゑい、佐吉夫妻、喜一郎夫妻の写真や伊吉、佐吉らを供養した仏壇、菩提寺(ぼだいじ)の妙立寺住職が伊吉に贈った「百忍千鍛事遂全」(忍びに忍び鍛錬を重ねればできないことはない)の掛け軸などゆかりの品々に参加者は興奮気味。神先さんが「ここが『障子を開けてみよ 外は広いぞ』と言ったときの障子という説もあります」と仏間から庭に面した障子を開くと、歓声も上がった。

 離れは、天井に屋久杉を使い、無双窓やガラスが施された建具、高価なランプシェードなどモダンな造りで、湖西市新居町の男性(68)は「さすがですね、見られて良かった」。名古屋市西区から来た夫婦も「佐吉翁の親孝行の気持ちが感じられる家だった」と感激していた。

 トヨタ産業技術記念館(名古屋市)の豊田佐吉記念館担当マネジャー、小田正樹さんは「今のトヨタに受け継がれる国のため、母のためという佐吉の原点が母屋にも詰まっていると思う」と話す。一般公開は26日までの土日に各回約10人、30分単位で5回前後を予定。申し込みは終了しているが、人数に空きがある場合のみ、現地で受け付ける。問い合わせは記念館本部=電052(551)6115=へ。

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