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【福井】浄瑠璃「新内節」の祖 敦賀ゆかりの若狭掾を紹介

ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 歴史 | 福井 | 芸術  2017年03月14日

若木仇名草の床本などが並ぶ市立博物館の展示会=敦賀市内で

若木仇名草の床本などが並ぶ市立博物館の展示会=敦賀市内で

 江戸時代から続く浄瑠璃の流派「新内節」の祖で、敦賀ゆかりの初代鶴賀若狭掾(つるがわかさのじょう)を紹介する展示会が31日まで、敦賀市相生町の市立博物館で開かれている。人間国宝の11代若狭掾さんによる新内演奏会が市内で行われるのに合わせ、初代や浄瑠璃への理解を深めてもらおうと企画した。

◆市立博物館 台本や芸能資料展示

 新内節は、三味線を伴奏にした哀愁漂う語り口が特徴。初代は1717年に、今の敦賀市元町で生まれたという。着流し姿で街を歩きながら弾き語り、お呼びがかかれば座敷で披露する「座敷浄瑠璃」というスタイルを築き、浄瑠璃を庶民に身近な存在にした。

 展示では、妻のいる蘭蝶(らんちょう)が遊女と心中するという筋の初代代表作「若木仇名草(わかぎのあだなぐさ)」の床本(台本)、上演や稽古の際に床本を置く「見台」など計19点を並べた。欲を慎むなどの教えをしたためた初代の掛け軸は、今も11代が弟子に芸名を許す場面で使われるという。

 地元の芸能関連の資料もある。気比神宮で曲芸が披露されたことが記された江戸時代の宮司の日記やかつての敦賀座で使われた舞台幕(縦4.5メートル、横7.1メートル)が目を引く。

 館の担当者は「鶴賀という名は、敦賀が由来。今も受け継がれる伝統に縁のあることを知り、地元の文化活動も活発になれば」と話した。

 開館は午前10時~午後5時。一般300円。高校生以下無料。

◆25日に演奏会

新内演奏会の来場を呼び掛ける梶野さん=敦賀市内で

新内演奏会の来場を呼び掛ける梶野さん=敦賀市内で

 若木仇名草などが披露される新内演奏会(ぽーとあい敦賀市文芸協会主催)は25日午後2時から、桜町のきらめきみなと館で開かれる。入場料は前売り3000円、当日は3500円。定員250人。

 演奏会や展示会の開催に尽力した地元の新内節をきく会実行委員会の梶野紀和事務局長(76)=敦賀市平和町=は「江戸でブームとなった調べを聴いてほしい」と話す。

 (問)市文芸協会=0770(20)1311

 (古根村進然)

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