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【石川】白山比め神社 石川県白山市鶴来地区

ジャンル・エリア : グルメ | 文化 | 石川 | 神社・仏閣  2017年03月16日

白山開山1300年を迎えて参拝者でにぎわう白山比め神社

白山開山1300年を迎えて参拝者でにぎわう白山比め神社

開山1300年の節目で活気

 白山開山1300年を迎え、各地からの参拝者でにぎわう石川県白山市鶴来(つるぎ)地区を訪ねた。白山比め(しらやまひめ)神社のほか、この山にゆかりのある神社や寺が点在するとともに、全国的にも名高い酒などの醸造業で栄えた老舗が多く、町並みをのんびりと散策できる。

 白山比め神社は全国に約3000社ある白山神社の総本宮にあたる。表参道から階段を上ると、にぎやかな拝殿とは対照的に、境内脇にコケの付いた3つの巨石が並んでいるのが目についた。山を模した3つの石には、しめ縄が巻かれている。傍らの石柱には「白山奥宮遥拝(ようはい)所」とあり、その方向に山があるという。「昔から山に登れない人はここでお参りするんですよ」と、ほっと石川観光マイスターの辻貴弘さん(56)が教えてくれた。

 長い髪を束ねた10代と思われる女性が1人手を合わせている。何を願っているのだろう。こちらが声を掛けるのをためらってしまうほどの真剣なまなざしだった。「しらやまさん」の愛称で親しまれる同神社は、縁結びの神も祭っていて、恋が成就するのを願い、恋文を奉納する女性もいるという。

 参拝を終えて、表参道大鳥居前にある「おはぎ屋」に立ち寄り、人気の「おはぎ屋定食」(1100円)を注文した。10割そば、ささずし、フキノトウなどの天ぷら、油揚げなど、白山からの恵みは素朴な味だった。スイーツでは、おはぎソフトクリーム(350円)も女性に人気があるという。

白山を模した3つの巨岩がある白山奥宮遥拝所=いずれも石川県白山市で

白山を模した3つの巨岩がある白山奥宮遥拝所=いずれも石川県白山市で

 続いて向かった金劔宮(きんけんぐう)は紀元前95年に創建されたと伝えられ、その名の通り金運アップのスポットとして有名だ。こちらはスーツ姿の男性が、さい銭箱に紙幣が入ったと思われる白い封筒を入れてお参りしていた。一閑寺(いっかんじ)は江戸時代末期に自然の一枚岩に刻まれた磨崖(まがい)仏があり、これを取り囲むように堂が立つ。炎まで高さ約8メートルある不動明王は迫力満点だった。

 鶴来は山間部と平野部の境に位置する。白山比め神社と金劔宮の門前町として栄え、多くの物資が集まった。「発酵の町」としても知られる同地区は酒、こうじ、しょうゆなど、気軽に立ち寄れる店が点在する。餅や和菓子の店も多く、女性に人気なのもうなずける。

 夕暮れが迫ってきたので、店じまいしている店が多かったが、浅野金物店に立ち寄った。ここは「つるぎ」という地名だけあって打刃物製造が盛ん。果物などの皮むきに便利な「かわとり包丁」が有名で、おかみさんの昔話に耳を傾けた。外に出ると残照の山々は白い装いだった。白山の雪解け水を集めた手取川の奔流は春に向かって激しさを増していた。 (柳沢研二)

 ▼ガイド 白山比め神社と金劔宮は拝観無料。一閑寺は拝観料300円。白山市観光連盟が市鶴来支所内にあり、ここを起点に巡るのがお勧め。北陸鉄道石川線・鶴来駅から徒歩2分。レンタサイクル200円(電動アシスト500円)。貸し出しは午前9時から午後5時まで。(電)076(259)5893。おはぎ屋の営業は午前9時から午後4時まで。土日祝日は午後5時まで。(電)076(272)5510

(中日新聞夕刊 2017年3月16日掲載)

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