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【富山】城端地区 富山県南砺市

ジャンル・エリア : まつり | 富山 | 展示 | 文化 | 歴史  2017年04月20日

豪華な曳山が展示されている城端曳山会館

豪華な曳山が展示されている城端曳山会館

豪華な曳山、情緒ある町

 富山県南砺市城端(じょうはな)地区は「越中の小京都」と呼ばれる。豪華な6台の曳山(ひきやま)が町を巡る城端曳山祭が、高岡御車山(みくるまやま)祭、魚津たてもん祭りとともに昨年末、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、北陸新幹線開通効果もあって、注目されている。今年も5月4日に宵祭、5日に本祭がある。

 城端は同じ市内にある合掌造り集落で知られる五箇山地区にほど近く、峠を越えて運ばれた繭から生糸を取り出して作る絹織物で栄えた。町のシンボル城端別院善徳寺を訪ねてみると、本堂などの修復工事が続いていたが、風格を感じさせる黒々とした山門が目を引く。数百メートル先の城端曳山会館に入ると6台(通常は3台)の曳山すべてが展示されていた。高さは約6メートルで金箔(きんぱく)を施した竜などの精巧な彫刻が目を引く。天井も金箔の鏡張りで、ため息が出る。

 ここの曳山の上には、高さ約2メートルもある恵比寿(えびす)や大黒天などの巨大な御神像が座っているのが特徴だ。いずれも穏やかな表情で見下ろしている。傍らに一風変わった屋台があった。京都祇園の一力茶屋や江戸吉原の料亭を模した庵(いおり)屋台で、幕の中に男性が入って、6町内がそれぞれ選んだ城端独自の庵唄で祭りを盛り上げる。

 この唄は江戸端唄の流れをくみ、つやのあるのが特徴で、見物客は料亭気分を味わえるといったところか。「幕からおはやしの男性のくるぶしなどが、ちらりと見えると、どきっとしますね」と案内してくれた女性が語る。春の訪れを祝う粋な祭りなんだ。祭りの様子を紹介する映像コーナーもあるが、やっぱり本番を見たくなった。

レトロな雰囲気が味わえる善徳寺から続く今町通り=いずれも富山県南砺市で

レトロな雰囲気が味わえる善徳寺から続く今町通り=いずれも富山県南砺市で

 同館の裏にある今町通りは4つの土蔵が立ち並び、レトロな雰囲気が漂う。銭湯「桂湯」とあるのは、今は手作り小物を販売している。和菓子店も多く、地元の女性は「いろいろな石畳の小道に入っていただくのがお勧めです」と話していた。

 れんがの外観で国の有形文化財に登録されている「じょうはな織館(おりやかた)」は、絹織物の体験コースもあり、ショップやカフェもある。いずれも歩いて10分圏内とコンパクトな町並みだ。ゴールデンウイークなら、同県砺波市で開かれる砺波チューリップフェア、五箇山観光などの寄り道にお勧めだ。 (柳沢研二)

 ▼ガイド 城端曳山会館は午前9時~午後5時の開館で入館料は大人510円、高校・大学生300円、中学生以下無料。年末年始以外は無休。(電)0763(62)2165。じょうはな織館は入館無料で午前10時~午後5時半。水曜、年末年始休み。(電)0763(62)8880。南砺市観光協会は9月30日までの毎週土曜午前10時半~11時半に城端地区の町並みを巡るツアーを開いている。除外日あり。1人1500円。(電)0763(62)1201

(中日新聞夕刊 2017年4月20日掲載)

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