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【富山】県民が誇れる場所に 県美術館 1階ギャラリーで企画展

ジャンル・エリア : 富山 | 展示  2017年05月07日

建築部材や設計図、模型などが展示されている企画展会場=県美術館で

建築部材や設計図、模型などが展示されている企画展会場=県美術館で

 県美術館(富山市木場町)の構想や建築を振り返る企画展「実録 ありえない美術館ができるまで」が、館内一階のギャラリーで開かれている。県内の技術や素材を生かした建築部材などを展示。設計を担当した内藤広建築設計事務所の湯浅良介さん(34)は「県内の素材を使うことで県民が『自分の美術館』と自慢できる建物にしたかった」と話す。企画展は入場無料。

 会場では、建築部材や設計図、建築模型を展示。部材は約100点を紹介し、三階の滝口修造展示室の外壁に使った鉄さびパネルや、中央廊下を埋め尽くす氷見産スギの格子の見本が並ぶ。

 鉄さびは、湯浅さんが雨ざらしにして仕上げた見本と着色業「モメンタムファクトリー・Orii」(高岡市)が色を再現しようと、試作を繰り返した見本を紹介している。

 館全体の内壁と外壁に多用される県産アルミの模型も展示。「身近で温かみのある金属の印象」を狙い、「新品の1円玉のきれいさ」を質感のコンセプトに打ち出したという。県内企業が表面を特殊加工したり、凹凸を施したりして、光の反射を調整した試作品を見ることができる。

 設計事務所代表の内藤広さん、ロゴデザインの永井一正さんら美術館建築に関わる中心人物7人のインタビュー映像もあり、湯浅さんも建築を解説している。

 湯浅さんは「建物は作品を包む役割がある。建物としても工芸品のレベルに達することが大切だった。県内外の職人さんが『きれいなものを造ろう』と覚悟を決めて、最後まで付き合ってくれた」と感謝。県民が県内の技術や素材に誇りを持つことで「大事に愛されて使ってもらえたら」と願っている。企画展は8月15日まで。 (木許はるみ)

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