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【滋賀】長浜・冨田人形手ほどき 保存会が子ども向け講座

ジャンル・エリア : イベント | 文化 | 近畿  2017年05月26日

阿部団長(右)に人形の操り方を教わる子どもたち=長浜市富田町で

阿部団長(右)に人形の操り方を教わる子どもたち=長浜市富田町で

 長浜市富田町に伝わる人形浄瑠璃「冨田(とんだ)人形」の保存会が24日、小中学生に初歩から浄瑠璃を教えるジュニアクラスを開講した。地域の伝統文化に触れ、ゆくゆくは後継者になってもらうことを目指した新たな取り組みだ。

 指導は、地元住民らでつくる冨田人形共遊団が担う。初回のこの日は、見学者を含めて地域の小学生5人が冨田人形会館に集まり、人形の頭や手を動かしてみる体験をした。手を合わせたり、涙をぬぐうしぐさをしたりと上手に動かすと、阿部秀彦団長(77)から「筋がいいね」と声が飛んだ。

 講座は、毎月第2、第4水曜の午後4時半から1時間。人形の操り方だけでなく、太夫や三味線も体験してもらう。共遊団が年2回開く定期公演への出演や、長野県飯田市など子どもが人形浄瑠璃に取り組む他地域との交流なども計画する。

 びわ北小5年の児童(10)は「浄瑠璃を学校で見て、思い通りに人形を動かすのが面白そうと応募した」といい、「しっかり演じられるようになれるよう頑張りたい」と話した。

 冨田人形は、180年の歴史がある県選択無形民俗文化財。いったん廃れかけたが、1979(昭和54)年に設立した共遊団が再興した。定期公演のほか県内を中心に学校行事やイベントに出張し、国際交流で海外の留学生も受け入れるなど活発に活動している。

 ただ、団員がそうした活動の準備などに追われ、演技力の向上や後継者の育成に手が回らないのが課題だった。保存会は共遊団と役割分担をし、支援する団体として昨年4月に結成。講座は、継承に向けた新たな取り組みの一つだ。

 講座を担当する保存会の岩崎義純さん(63)=長浜市上八木町=は「子どもたちに郷土に愛着を持ってもらって、後継者へとつなげていく動きにしたい」と意気込む。

 人形会館に通える小3から中3までなら、誰でも無料で参加できる。(問)保存会事務局のびわまちづくりセンター=0749(72)4300

 (鈴木智重)

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