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【石川】工芸の精神宿る版画 金沢 パリ在住ホイヤーさん展

ジャンル・エリア : 展示 | 石川 | 芸術  2017年07月19日

ホイヤーさんの作品を前に、「歴史と伝統ある金沢に完璧に合うと思う」と話すイアン・ミルマンさん(右)と鎌田美智子さん=金沢市広坂で

ホイヤーさんの作品を前に、「歴史と伝統ある金沢に完璧に合うと思う」と話すイアン・ミルマンさん(右)と鎌田美智子さん=金沢市広坂で

 ドイツ生まれでフランス・パリ在住の版画家、バーラ・ホイヤーさん(87)の日本での初個展が18日、金沢市広坂の石川国際交流サロンで始まった。木版で1枚ずつ刷り上げた幻想的な作品は、手仕事の温かみも醸し出す。入場無料。30日まで。

 父が美術収集をしていて芸術家と付き合いがあり、表現主義の彫刻家エルンスト・バルラハから名前をもらった。戦後、フランス人女性と結婚してパリに移住。長年にわたる美術への功績で勲章も受けている。今回の個展は37年にわたる友人で美術史家のイアン・ミルマンさん(68)と妻の鎌田美智子さん(58)が企画した。

 初期の1960年代から昨年までの15点を出品。版木を彫ることから印刷まですべての工程を手作業で仕上げる。50年前と同じプレス機を使い続けるなど職人の面も色濃い。

 植物や動物をかたどった作品から抽象性の高い心象風景まで、自在な表現を見せる。多彩ながら調和の取れた色使いも特徴。1色ずつ吹き付けており、丹念な仕事ぶりをうかがわせる。

 ミルマンさんはパリと日本を行き来しており、金沢を「文化、工芸、芸術が一体となっている。最も日本らしいと思う」と絶賛。「昔ながらの技術を使うバーラさんの作品は、工芸のような精神性もある。ぜひ伝統工芸に携わる人にも見てもらえたら」と話した。24日休館。 (日下部弘太)

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