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【滋賀】琵琶湖最大の島、沖島 滋賀県近江八幡市

ジャンル・エリア : グルメ | 近畿  2017年07月20日

沖島を訪れる人でにぎわっていた沖島漁港=滋賀県近江八幡市で

沖島を訪れる人でにぎわっていた沖島漁港=滋賀県近江八幡市で

淡水湖の恵みと暮らす

 琵琶湖最大の島として知られる滋賀県近江八幡市の沖島。日本で唯一、淡水湖に人が暮らす島で、近年、日本人観光客のみならず、外国人観光客にも人気が高い。

 堀切港から定期船に乗り込むと観光客を中心に50人近くいてにぎやかだ。約10分で到着した沖島漁港には、さまざまな漁具を付けた船が係留されている。島の人口は約260人で、ほとんどが漁業関係の仕事に携わっている。漁港内では島のお母さんたちが作った小アユの甘露煮やエビと大豆の煮物などを販売するなどにぎやかだ。

 大きな観光施設はなく、大学生のグループたちとともに沖島小学校に向けて湖岸沿いを歩く。車は走っておらず、時折、三輪車に乗ったおばあちゃんとすれ違うぐらい。

 湖岸にたたずんでいた同県彦根市の聖泉大に通う大学生(23)は「生まれ育った海沿いの町のような雰囲気で懐かしい」と話していた。おだやかな湾内にある港町といった雰囲気なのだが、何かが違う。潮の香りがしないので、不思議な感覚だ。

 刺し網漁を終えて、縁側で休んでいた漁師さんは「今年は小アユが不漁だけれど、これからの季節はハゼに似たゴリの漁に期待しているよ」と湖を見つめた。肩を寄せ合うように家が密集する幅1.5メートルほどの路地に入ると、漁具が転がっていたり、軒先で捕ってきたばかりの魚や貝を料理する人たちもいたりする。

 自宅前に入れておいた仕掛けを上げている年配夫婦に出会った。洗面器の中には、5センチほどのエビが入っていた。「エビは大豆と一緒に煮るといいだしが出ておいしいのよ」とおばあちゃん。

 湖岸に立つカフェ「汀(みず)の精」で、島で採れた夏ミカンを使ったソーダを飲んだ。穏やかな波音とともに風が吹き抜ける。夕方、帰りの船に小学生の親子と乗り合わせた。「沖島小学校の全校児童19人のうち、島の子どもは2人だけ。残りの17人は船で通っているんです」とお母さん。片道10分の船旅で、湖とともに生きる人々の息づかいを感じることができた。

「納屋孫」のうな重ミニ会席ランチ

「納屋孫」のうな重ミニ会席ランチ

 帰り際、前から気になっていた東近江市にある老舗料理店「納屋孫」に立ち寄った。うな重ミニ会席ランチ(3900円)を注文した。コイのあらいや小アユの天ぷらも付いていた。創業した江戸末期から受け継がれているたれで焼いたうな重はこくがあった。小アユを口に含むと、琵琶湖の香りが口いっぱいに広がった。 (柳沢研二)

 ▼ガイド 堀切港から沖島漁港へは月-土曜12便、日曜10便。片道大人500円、小中学生200円。堀切港まで来島者駐車場(無料)から歩いて約5分。おきしま通船・富田船長(電)090(3842)6571。沖島を望む琵琶湖岸にある休暇村近江八幡はチャーター船で島に向かいガイドとともに巡る「びわ湖クルージングと沖島さんぽ」を12月10日までの土日祝日に開いている。大人1300円、子ども1080円。(電)0748(32)3138。納屋孫のランチタイムは午前11時~午後2時半で不定休。(電)0748(48)2631

(中日新聞夕刊 2017年7月20日掲載)

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