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【富山】万能の人 篤好の軌跡 高岡市博物館

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 歴史  2017年08月17日

五十嵐篤好に関連する資料が並ぶ展示=高岡市博物館で

五十嵐篤好に関連する資料が並ぶ展示=高岡市博物館で

算学、測量、国学、和歌、書道も

 現在の高岡市出身で算学、測量、国学、和歌、農政学、書道など多彩な分野で才能を開花した江戸時代の学者、五十嵐篤好(あつよし)(1793~1861年)の業績を紹介する特別展が同市博物館で開かれている。10月15日まで。

 「篤好と舟倉野開拓」や「能登島流刑、国学・和歌との出会い」など5テーマに分けて、約200点の資料を展示している。

 篤好は、幼少より和算家・測量家の石黒信由(のぶよし)から算学や測量を学び、十村最高位の父之義(ゆきよし)と信由が手掛けた舟倉用水(富山市)の測量設計を助け、用水の開削や舟倉野台地の開拓に尽力した。冤罪(えんざい)により投獄され、能登島(石川県)に流刑にされたが、その地で国学や和歌に目覚めた。三度の冤罪に屈せずに、学問への情熱を持ち続け、農民のために農政学も究めた。

 展示では、舟倉野開拓について、信由に相談にのってもらったことに感謝して、篤好が信由に出した書状、新しい器具で測量する方法を図解した篤好著「地方(じかた) 新器測量法」や製図用具の「割円度(かつえんど)」などが並ぶ。和歌に目覚めてから42年間に詠んだ5683首を書き残した「臥牛斎詠草(ふすしのやえいそう)」(県立図書館所蔵)などの貴重な資料もある。

 博物館の仁ケ竹亮介主査学芸員(42)は「スケールの大きい人物。高岡にこんなにすごい偉人がいたことを知ってほしい」と話す。開館時間は午前9時~午後5時。月曜休館。入館無料。 (武田寛史)

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