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【岐阜】多治見で故・荒川豊蔵さん企画展 11月5日まで

ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜 | 工芸品 | 文化 | 芸術  2017年09月13日

故荒川豊蔵さんの逸品「志野山の絵水指」を来場者らに解説する加藤孝造さん(右から2人目)=8日、多治見市東町の美濃焼ミュージアムで

故荒川豊蔵さんの逸品「志野山の絵水指」を来場者らに解説する加藤孝造さん(右から2人目)=8日、多治見市東町の美濃焼ミュージアムで

 国重要無形文化財保持者(人間国宝)の故荒川豊蔵さん=1985年、91歳で死去=の足跡を紹介する「三つの喜び」展が、多治見市東町の美濃焼ミュージアムで開かれている。荒川さんに師事した人間国宝の加藤孝造さん(82)=同市=が、私財を投じて収集してきた逸品が中心だ。11月5日まで。

 同市で9月15日に開幕する国際陶磁器フェスティバルの協賛事業として企画された。荒川さんを人間国宝に押し上げた瀬戸黒や志野など各種の器に加え、画家を志したこともある「文人」としての才能を示す書、水墨画など幅広い芸術作品が52点並んだ。

 注目の的は高さ20.8センチの「志野山の絵水指(みずさし)」だ。加藤さんが「1年分の個展のお金と自分の作品を渡し、足りない分は次の個展で払った」と振り返る逸品。「一番気に入っている」と評する「志野茶碗(ちゃわん) 銘不動」も特別に貸し出した。

 表題を象徴する展示も充実している。荒川さんが1930年に可児市の山中で発掘し、志野が瀬戸ではなく美濃で焼かれていたことを証明するきっかけになった「志野筍絵(たけのこえ)陶片」の複製、1960年に愛知県内の旧家で発見・入手した本阿弥光悦筆俵屋宗達画「鶴下絵(つるしたえ)三十六歌仙和歌巻(わかかん)」の複製、1971年の文化勲章受章につながった作品群の3種だ。

 開会式に出席した加藤さんは「妻に『どうやってご飯食べていくの』と叱られたこともある」などと秘話を明かしつつ「でも、なんとか食べてこれた」と笑った。同席した古川雅典市長に「仲の良いご夫婦なんですねえ」と感心されていた。

 一般310円、大学生210円、高校生以下無料。月曜休館で祝日の場合は翌平日。

 (梅本秀基)

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