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【富山】削り、研ぐ ガラスの美 富山で企画展 ドイツ人作家展も

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 芸術  2017年09月21日

(上)不思議な凹凸や光の反射が楽しめる家住利男さんの作品(下)前に進む女性像が浮かび上がる作品「アンダンテ」を鑑賞する来館者=いずれも富山市ガラス美術館で

(上)不思議な凹凸や光の反射が楽しめる家住利男さんの作品(下)前に進む女性像が浮かび上がる作品「アンダンテ」を鑑賞する来館者=いずれも富山市ガラス美術館で

 ガラスを削る表現方法を確立した家住利男さん(神奈川県)の企画展「削りの形」と、現代ガラスの先駆者、アン・ヴォルフさん(スウェーデン)の企画展「アン・ヴォルフ アンダンテ」が、同時に富山市西町の市ガラス美術館で開かれている。11月5日まで。

 家住さんは1954年、栃木県生まれ。倉敷芸術科学大教授などを歴任し、現在は神奈川県のスタジオで制作する。板ガラスを重ね合わせ、削って磨き上げる作品が特徴。石の彫刻などに用いる「ハンドグラインダー」という工具でガラスを削る手法を編み出した。

 企画展は、器状の造形や壁面に掛ける作品など、64点を展示。ハンドグラインダーや、ガラスを重ね合わせる手法を考案した試作品なども紹介する。

 「でっぱりとへこみ」や「表面」というシリーズは、板状のガラス作品で、表面の凹凸が反転して見える。素材はビルの表面に使う工業用の「熱線反射板ガラス」を利用。光を反射する素材の特徴と、削りの技術を組み合わせ、不思議な凹凸を作った。

 ヴォルフさんは37年にドイツで生まれ、スウェーデン在住。同国のガラス工房でデザイナーをした後、ガラス作家として活躍し、世界各国で個展を開く。50年代に確立した「現代ガラス」の分野を築いた1人。

 企画展は、初期から現在のガラスの器や彫刻作品など50点を展示。子どもを背負う親や、大きな目や鼻が特徴の女性の顔を描いたガラスの器のほか、粘土や金属の彫刻を紹介している。企画展のタイトルの「アンダンテ」は、「歩くような速度」を意味する音楽用語。アンダンテと題した作品もあり、前に進む女性像を造形的に表現している。

 観覧料は共通で一般1000円、大学生800円。高校生以下無料。休館日は第1、3水曜。(問)076(461)3100

 (木許はるみ)

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