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【滋賀】ポーランドの芸術家が三井寺で写真展 国交100年周年プロジェクト

ジャンル・エリア : イベント | 芸術 | 近畿  2017年11月24日

三井寺で国交100周年関連プロジェクト「無限に繋がる東西」を開くヤニツキさん=三井寺観音堂書院で

三井寺で国交100周年関連プロジェクト「無限に繋がる東西」を開くヤニツキさん=三井寺観音堂書院で

 日本とポーランドが2019年に国交100周年を迎えるのを前に、ポーランドの芸術家アレクサンデル・ヤニツキさん(54)らが25日から1カ月間、大津市園城寺町の三井寺で、記念イベント「東海道-無限に繋(つな)がる東西」を開く。写真展のほか、即興コンサートやショートムービーの上映なども予定。関係者は「日本とポーランドをつなぐ場所になれば」と期待している。

 ヤニツキさんは、画像や動画、音楽などで表現する「マルチメディアアーティスト」として知られる。浮世絵など日本の美術品を多く収蔵する「日本美術技術博物館マンガ」(ポーランド・クラクフ市)で2002年、天皇皇后両陛下の訪問に合わせて特別展を開いたほか、05年の愛知万博ではポーランド館の内装を設計。国内外で活躍してきた。

 14年春、同館設立者でオスカー賞なども受賞した映画監督の故アンジェイ・ワイダ氏が、ヤニツキさんに「東海道の魅力を新しい形で発信してほしい」と依頼。高齢のワイダ氏に代わって1カ月かけて東海道を旅し、風景や行き交う人々をカメラに収めた。

 今回の写真展には、当時撮影した写真をパネル60枚にして出品する。中には、数十枚の写真をモザイク状にして1枚のパネルにしたものもあり、被写体は祭りの行列や旅館の17代目経営者、桜の木などさまざま。ヤニツキさんは「旅での大切な出会いは作品の一部でもある。日本人が見ている日本と、ポーランド人が見ている日本、その双方の視点が交わる場所にしたい」と話す。

 三井寺での会場は、国宝の金堂や県文化財の観音堂など。写真展の他にも、ヤニツキさんが設立した音楽グループ「HiQ」(俳句)が、会場から得た着想をもとに演奏する即興コンサート、両国の歴史にまつわる講演なども予定している。

 ヤニツキさんは昨年、90歳で亡くなったワイダ氏に思いをはせながら「東海道沿いの歴史ある寺で、伝統美術と現代アートを一緒に表現できる。ワイダ監督も喜んだはず」と語る。同行している日本美術技術博物館マンガのボグナ・マイ館長は「国レベルの話は政治家に任せ、私たちは文化的交流を通じて関係を深めたい」と意気込んでいた。

 (高田みのり)

 <国交100周年> 親日国として知られるポーランドと日本は、1919年3月に国交を結んだ。外務省は今年6月、国交100周年について、相手国との集中的な交流を通じて関係強化などを目指す「周年事業」に選定した。同省によると、来年にはポーランド政府とともに事務局を立ち上げ、両国でのイベントの後援や関連事業認定ロゴマークの作成、付与などを行う予定。

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