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【愛知】ダ・ヴィンチの筆致、現代に 名古屋市博物館、壁画の模写作品搬入

ジャンル・エリア : 展示 | 愛知 | 歴史 | 芸術  2018年01月10日

搬入された絵画「タヴォラ・ドーリア」を点検するイタリア文化財省の修復家、サンタチェザリアさん=名古屋市博物館で

搬入された絵画「タヴォラ・ドーリア」を点検するイタリア文化財省の修復家、サンタチェザリアさん=名古屋市博物館で

 名古屋市瑞穂区の市博物館で13日から「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』展」(中日新聞社など主催)が始まるのを前に、メイン作品の油彩画「タヴォラ・ドーリア」が9日、展示された。

 ダ・ヴィンチの失われた大壁画「アンギアーリの戦い」の中心部を模写した作品。15世紀のイタリアの戦争で、馬に乗った複数の兵士が軍旗を奪い合う姿を描いている。作者不詳だが、ダ・ヴィンチの筆致を現代に伝える重要な作品だ。

 この日は、イタリア文化財省から派遣された修復家アンドレア・サンタチェザリアさん(60)が立ち会い、「ダ・ヴィンチは、戦争の様子を芸術として初めて成立させた画家で、模写した同作も文化的な価値がある。後世の画家たちにも大きな影響を与え、日本画にも共通する点があると思う」と話した。

 開催は3月25日まで。(問)名古屋市博物館=052(853)2655

 (板倉陽佑)