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【三重】日本美に西洋の視点 県美術館、昭和初期の芸術家展

ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 歴史 | 芸術  2018年01月11日

写真家石元泰博の作品などが並ぶ会場=津市大谷町の県立美術館で

 写真家石元泰博や洋画家三岸好太郎など、昭和初期から活躍した芸術家の系譜をたどる作品展「モダニストの日本美」が、津市大谷町の県立美術館で開かれている。3月4日まで。

 日本の伝統美を当時先進的だった西洋の視点で捉えようとした写真家、画家、建築家の芸術作品が並ぶ。日本の伝統建築と西洋建築の共通点について述べた当時の芸術専門書なども展示している。

 特に石元泰博の代表作「桂離宮」シリーズの写真は、建築物から立体感を排除し平面的に撮影することで、当時モダンとされていた幾何学模様を際立たせている。

 作品展を企画した同美術館の速水豊館長は「じっくり作品を見てもらい、古さの中に新しい物を見いだそうとした当時の視点を感じてほしい」と来場を呼び掛けている。

 一般900円、学生700円、高校生以下無料。