ジャンル・エリア : グルメ | 展示 | 愛知 2018年01月22日
名古屋市中村区のご当地グルメ「尾張中村めし」の開発が進んでいる。中村が生誕地とされる豊臣秀吉が好んだゴボウや、区で古くから作られるホウレンソウなどを材料に、住民らが考案したレシピ6点が25日まで区役所(竹橋町)1階に展示され、一押しのメニューに投票できる。区地域力推進室が事務局の中村めし開発実行委員会が、中村の新しい食としてPRにつなげていく。
昨年の区制80周年に合わせて、秋に「中村にゆかりがあるか、中村がイメージできる料理」などを条件にレシピを募った。秀吉が好きだったと伝わるゴボウやダイコン、ネギのほか、区内の赤鳥居や柳橋などから発想した26点の応募が一般の人からあった。
区政協力委員や女性団体など区の各種団体で構成する審査員が6点に絞った。秀吉にちなんで馬印のひょうたん形をしたおにぎりや、ゴボウを使ったチヂミ、見通しが良くなるというレンコンを使って出世をイメージしたハンバーガー、ホウレンソウ入りの肉まんなどがある。
区役所で展示中の6点のレシピと写真を見て「こんな料理があったら食べてみたい」と思う1品に投票できる。投票結果に加えて、28日の審査員による試食審査で「尾張中村めし」を認定する。
飲食店向けにも昨年、新しい料理の募集をし、懐石料理やうどんなど7点の応募があった。住民応募のレシピとは別に認定される見込み。区の担当者は「2027年にはリニア中央新幹線が開業し、多くの人が中村を訪れる。中村の魅力を食で伝えられる商品につなげたい」と話す。
(福本英司)