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【石川】「お魚カード」里海をPR 穴水の児童らイラスト

ジャンル・エリア : まちおこし | まつり | イベント | 生き物 | 石川  2018年01月24日

「お魚カード」のイラストを描く子どもたち=穴水小で

「お魚カード」のイラストを描く子どもたち=穴水小で

女子大と合作 観光客に配布へ

 能登の里海の恵みをPRしようと、穴水町の小学生が「お魚カード」作りに乗りだした。海産物のイラストを担当し、説明文を添えて観光客に配る計画だ。子どもたちは町の発信に一役買おうと日々机に向かっている。(武藤周吉)

 町と長年交流を続けている大妻女子大の細谷夏実教授(環境情報学)が昨年秋に提案し、町内の2つの小学校が取り組むことになった。1~6年生の全校児童約280人がカニ、ナマコ、カキ、サザエの中から1つを選び、絵を描き始めた。

 子どもたちは「海の幸がおいしく見えるように」と意識しながら、絵の具とクレヨンを使って画用紙いっぱいに絵を描き、仕上げの作業に取り掛かっている。特徴を捉えたイラストや大胆な色使いに一人一人の個性が光っている。

 穴水小5年の男子児童(10)は、パレットの上で絵の具の色を何度も確認しながら生き生きとしたサザエを描いた。「身の部分の色が目立つように工夫しておいしそうに仕上げました」と話していた。

 完成した絵は大学に送り、表面に縮小コピーしたイラスト、裏面に海産物の特徴や地域別の呼び名などの説明文を入れてカードにする。早ければ2月10~11日の雪中ジャンボかきまつりで配布を始める。来年以降も取り組みを継続し、ボラやキジハタなどカードの種類をさらに増やす。

 町の担当者は「今の子どもたちは地元の海に入る機会が減っているので、絵を描くことで海の生き物に親しむきっかけになれば」と語った上で、「個性豊かな絵で能登の魅力をアピールしてほしい」と期待していた。