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【静岡】「手塚治虫と昆虫」コーナー新設

ジャンル・エリア : 展示 | 自然 | 静岡  2018年01月26日

安藤隆敏さんと新設の昆虫コーナー=浜松市中区で

安藤隆敏さんと新設の昆虫コーナー=浜松市中区で

◆浜松科学館で特別展

 浜松市中区の浜松科学館は、開催中の特別企画「鉄腕アトム ロボットと暮らす未来展」(中日新聞東海本社後援)に関連し、「手塚治虫と昆虫」コーナーを新設した。手塚氏が描いた昆虫の細密画やエッセーと実際の標本を展示している。3月31日まで。

 手塚氏は中学生のときに昆虫を熱心に観察し、細密画やエッセーを「昆虫つれづれ草」としてまとめている。今回はその本に着想を得て、元小学校教諭で同館相談役の安藤隆敏さん(63)が企画した。

 本の中でチョウが描かれたページを開いて置き、横に標本を添えて、手塚氏が描いたチョウと本物と見比べられるようにした。ナミアゲハやギフチョウ、ホソオチョウなど16種類が並ぶ。その他に手塚氏の少年時代の年表や、ペンネーム「治虫」の由来となった「オサムシ」の生体も展示している。

 標本は、安藤さんが東海地方を中心に各地へ出向いて集めた自前のもの。小学校教諭をしていたとき、児童の自然を見る目を育てようとチョウの採取を始めた。「科学館へ来る小学生に、手塚さんがどう少年時代を過ごしていたのか見てほしい。標本で実物をみて昆虫の魅力を感じてもらえたら」と話す。

 鉄腕アトムの特別企画展は無料だが、細密画や標本などの展示は有料の常設展の自然コーナーにある。

(相沢紀衣)