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【大阪】仁徳天皇陵古墳 堺市

ジャンル・エリア : グルメ | 歴史 | 近畿  2018年02月01日

拝所前で説明する観光ボランティアの柴田さん(左)=堺市の仁徳天皇陵古墳で

拝所前で説明する観光ボランティアの柴田さん(左)=堺市の仁徳天皇陵古墳で

営み見守る偉大な鍵穴形

 新たな世界遺産候補になった、日本最大の大山(だいせん)古墳(仁徳天皇陵)を見ようと、堺市に足を運んだ。仁徳陵を含む百舌鳥(もず)古墳群と、誉田御廟山(こんだごびょうやま)古墳(応神天皇陵)を含む古市古墳群を合わせた大阪南部の「百舌鳥・古市古墳群」について、政府は2019年の世界遺産登録を目指している。

 JR百舌鳥駅で、堺観光ボランティア協会のガイドを務める柴田友宏さん(64)と待ち合わせた。駅の西側は、もう仁徳陵だ。全長486メートルの前方後円墳を南から仰ぎ見る拝所まで歩くと、柴田さんは「大きすぎて形が分からないでしょ」と上空写真のパネルを取り出してくれた。神戸市から訪れた男性は「大きさには圧倒されますが、古墳という実感はそれほど」と、本音を漏らした。

 お金と時間に余裕があればヘリコプターの遊覧飛行もいいけれど、もう少し手軽な方法はないものか。隣接する大仙公園内の堺市博物館では、ゴーグルを装着し、仮想現実(VR)映像技術を使って、疑似的に空中散歩が体験できる。「若い人たちの反応がいいんですよ」と柴田さん。

古墳を見下ろしながら食べるGORYOカレーとGORYOラテ=堺市役所展望ロビーで

古墳を見下ろしながら食べるGORYOカレーとGORYOラテ=堺市役所展望ロビーで

 続いて堺市役所最上階の展望ロビーに案内してもらうと、地上80メートルからの視界が開ける。それでも形は分からないほど、仁徳陵は大きい。ちょうど昼時になり、鍵穴形のカレーライスとカフェラテで腹を満たしながら、全体像を想像してみた。

 柴田さんと別れ、午後は単独行動。堺東駅から南海電車、近鉄を乗り継ぎ、さらにバスに揺られて1時間ほどかけて大阪府立近つ飛鳥博物館(河南町)へ。館内に入ると、巨大な仁徳陵の模型が目に入った。縮尺150分の1サイズで、人間が1センチぐらいで表現されるという。

 副館長の森本徹さん(50)は「完成した5世紀中ごろの姿です。発掘成果に基づいて当時の暮らしの様子も再現していますよ」と説明する。約3000体の人形は、古墳に飾る埴輪(はにわ)を焼いたり、狩りをしたり、楽しそうに宴会を開いていたり。1500年以上、そんな人々の営みを見守ってきた古墳が、あらためて偉大に思えてきた。 (栗山真寛)

 ▼ガイド NPO法人堺観光ボランティア協会は、予約不要の無料ガイドのほか、要望に応じた有料ツアーガイドも開いている。半日で2000円。2週間前までに申し込む。(電)072(233)0531。古墳が専門の大阪府立近つ飛鳥博物館は月曜と年末年始休館。近鉄喜志駅、富田林駅から阪南ネオポリス行きのバスで終点下車。入館料大人310円。(電)0721(93)8321

(中日新聞夕刊 2018年2月1日掲載)

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