ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 福井 2018年02月09日
福井県にまつわる明治期の新聞や写真から、当時の世相や風情、出来事を紹介する「明治ふくいのすがた-新聞と写真から」が、福井市下馬町の県文書館で開かれている。4月8日まで。
館の収蔵品や個人蔵の新聞を中心に14点を展示している。1872(明治5)年8月に発刊された県内で初めての新聞「撮要(さつよう)新聞」は、現在の新聞とは異なり冊子形式になっている。県内外の出来事が紹介され、投書を呼び掛ける記述もある。
「北陸自由新聞」は、板垣退助らが結成した自由党の福井支部、南越自由党の機関紙として82年12月に創刊。自由民権運動が盛んだったころで、社説では民間で作られた憲法案の一部も掲載されている。
県文書館企画主査の中村賢さんは「現代に残った貴重な新聞から、明治時代の福井の世相や出来事が読み取れる。ぜひ見てもらいたい」と話す。
(清兼千鶴)