ジャンル・エリア : イベント | グルメ | 果物 | 石川 2018年02月23日
温度管理や融雪に
イチゴ摘み取り体験施設「いちごファームHakusan」が24日、白山市上野町にオープンする。温度管理や融雪に小水力発電を活用し、雪深い白山麓の冬でも甘い果実が楽しめる。品質の高さにも気を配り、特産化を目指す。(谷口大河)
同町の農事組合法人んなーがら上野営農組合が北菱電興(金沢市)の支援を受けて、温泉施設「バードハミング鳥越」北側に整備した。広さ1200平方メートルのビニールハウスで、約7000株を栽培している。
寒さからイチゴを守る要は、農業用水を利用した小水力発電。ハウス内の暖房に電気を充てるだけでなく、水を温めて土壌の保温や屋根の融雪に利用する。
イチゴは高さ約1.2メートルの棚で栽培。果実は土に触れないため傷む恐れが少なく、清潔で新鮮なのが特長だ。低農薬で肥料にも気を配った高品質なイチゴ「プリンセス・うらら」として売り出す。
んなーがら上野の中西盛重代表理事(66)は「山麓は日照が少なく、イチゴ栽培は難しかった。多くの人が足を運んでくれるスポットに育て、地域活性化や雇用の創出につなげたい」と意気込む。
5月末まで不定休で営業する。摘み取り体験は完全予約制で一日3回あり、30分食べ放題。料金は年齢で異なり、中学生以上1800円、小学生1500円など。ウェブサイトでも申し込める。(問)いちごファームHakusan080(8998)5401(営業日の午前10時~午後3時)