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【三重】「水族館劇場」2年ぶり芸濃で上演 3月1~5日

ジャンル・エリア : イベント | エンタメ | 三重 | 神社・仏閣  2018年02月27日

稽古に励む団員たち=津市芸濃町椋本の東日寺で

稽古に励む団員たち=津市芸濃町椋本の東日寺で

 津市芸濃町の東日寺の境内に設営した巨大な野外劇場で、3月1~5日、劇団「水族館劇場」(東京)が舞台「望郷オルフェ-終わりなき神話の涯に-」を公演する。同地区での開催は2年ぶりとなり、地域住民の期待も高まっている。

 同劇団は1987年に東京で旗揚げし、各地に設けた野外舞台で、前衛的なアングラ演劇を上演している。昨年は横浜市で開催された現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ2017」でも芝居を披露した。

 台本は監督の桃山邑さん(60)が担い、舞台ごとに新しい物語を作る。今回は、過去と未来、あの世とこの世が交錯する複雑な展開で主人公の恋の行方をつづる。物語のベースにはギリシャ神話を選び、古事記の物語や津市に伝わる説話なども織り込んだ。

 複雑な構成で、明確な主題は示さない。「そもそも芝居とはさまざまなテーマが含まれるもの。見る人がそれぞれに感じ取ればそれで良い」と考えているからだ。

 舞台では寺の屋根をセットの一部として使い、定番となった数トンの水を使った迫力ある演出も外さない。桃山さんは「次はいつ来られるか分からない。前芝居にだけでも、ぜひ気軽に足を運んでほしい」と呼び掛ける。

境内に組み立てられた劇場=津市芸濃町椋本の東日寺で

境内に組み立てられた劇場=津市芸濃町椋本の東日寺で

 主催は「芸濃町を芸濃い町にする会」。会は、町名にちなんで芸能が盛んな町にしようとさまざまなイベントを企画しており、2年前にも水族館劇場を招いている。

 いずれの日も午後7時開場。同6時半から近くの空き地で前芝居も披露される。当日券は4500円。芸濃地区社会福祉協議会(同市芸濃町椋本)など芸濃町内の5カ所で購入できる前売り券は2000円。前芝居の観覧は無料。(問)芸濃町を芸濃い町にする会=090(2722)6825

 (渡辺雄紀)