ジャンル・エリア : まちおこし | 特産 | 石川 2018年03月08日
「観光の拠点にしたい」
中能登町末坂の古民家料理店「旬膳 くつろぎ」が5月から、民宿業を始める。経営者の島喜久子さん(66)は「町に少ない宿泊施設を始めて、観光客を増やしたい」と意気込んでいる。(中川紘希)
築130年以上の古民家で、客と一緒に野菜を収穫したり、町の特産のどぶろくを味わってもらったりして、都会にはないぬくもりを届けたいという。
大人1人1泊1万~1万5000円で、6人までを1日1組限定でもてなす予定。近所に畑を借りて、農家民宿としてゴールデンウイークまでの開業を目指す。能登町の「春蘭(しゅんらん)の里」で4年間農家民宿を営んでいた経験を生かし「自分の祖父母の家のような、ほっとできる宿にしたい」と語る。
昨年12月に親の介護の都合で、中能登町に移住し、2月に料理店を始めた。地元住民から、宿泊施設が少なく石動山や不動滝などの観光地に人が集まらないと聞き、自分が民宿を営めば観光促進に協力できると再スタートを決めた。
島さんは、経験を伝えて民宿の成功例を示すことができれば、経営の希望者も増えるのではと期待。「中能登は良い観光地が埋もれている。自分の宿を観光の一つの拠点にしたい」と話している。