ジャンル・エリア : イベント | 三重 | 展示 | 芸術 2018年03月19日
絵本や空間デザインを手掛ける2人組の作家ユニット「tupera tupera(ツペラ ツペラ)」の巡回作品展が、津市大谷町の県立美術館で開かれている。18日は2人が会場を訪れ、代表作「しろくまのパンツ」や「うんこしりとり」などの絵本を読み聞かせるライブを開き、たくさんの親子連れが楽しんだ。
伊勢市出身で武蔵野美術大で絵を学んだ亀山達矢さん(41)と、京都市出身で布デザインを手掛けていた中川敦子さん(40)で2002年に結成。絵本のほか、埼玉県立小児医療センターの壁面作品や、NHK「Eテレ」の子ども向け番組「ノージーのひらめき工房」で美術監修などを手掛けている。
会場には絵本の原画や結成初期に作っていた布雑貨など約300点を展示。2人の自筆の解説が添えてあり「しろくまのパンツ」は、「本にパンツをはかせたいというアイデアからスタートして表紙が先に決まった」という逸話が書かれている。
会場内には絵本「パンダ銭湯」の原画を立体で再現したコーナーもあり、訪れた親子らが、湯船に入って記念撮影を楽しんでいた。
読み聞かせライブでは、亀山さんと中川さんがトライアングルや太鼓のリズムに合わせたり、歌ったりしながら軽快に絵本を読み進めると、会場を埋め尽くした子どもたちは手拍子や掛け声で応じ、夢中になっていた。
作品展は6月10日まで。5月4日にお面を作るワークショップ、同6日に2人が作品を語る絵本トークがある。いずれも事前申し込みが必要。(問)県立美術館=059(227)2100
(松崎晃子)