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【石川】伝統工芸 ダイスキ 豪出身 野々市のマリーさん

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 石川  2018年03月26日

水引とヒノキ細工を手掛けるオーストラリア出身のマリーさん=金沢市山の上町で

水引とヒノキ細工を手掛けるオーストラリア出身のマリーさん=金沢市山の上町で

金沢での展覧会に水引作品

 陶芸やガラス、金工などのさまざまなジャンルの作品を集めた展覧会「山ノ上デ、春ヲ楽シム。」が、金沢市山の上町の山ノ上ギャラリーで開かれている。金沢卯辰山工芸工房の研修生のほか、オーストラリア出身のマリーさん(25)=野々市市=ら約20人が300点以上の作品を出品している。4月8日まで。マリーさんは伝統工芸・水引の作品を出品。赤やピンク、紫など色とりどりのイヤリング、ピアスといったアクセサリーやポチ袋を作った。

 マリーさんが初めて日本を訪れたのは8年前。静岡県富士市に住む友人に会いに来た。東京や大阪なども観光したマリーさんは「漠然と日本が好きになった」という。「マナーを守る日本人の姿が気に入り、いつか日本で暮らしたいと思った」

 北九州市立大に留学していた2015年の夏、留学生を対象にした交流イベントで金沢を訪れ、水引や手まり、金箔(きんぱく)張りなどを体験した。「伝統工芸が大好き。私が分身できたら全部やりたい」とマリーさん。その中でも「手軽に始められて、実用品としても使える」と水引を選び制作を始めた。

 教室に通わず、インターネットで制作過程の動画や写真を眺めて、自分なりに編み方を研究した。うまくいかなくて悔しい思いをすることもあるが「やりだすと夢中になるんです」とほほ笑む。

 大学卒業後は、留学中にお世話になったホストファミリーの紹介で、白山市の会社に就職した。「金沢と白山のちょうど真ん中」との理由で、16年に野々市市に引っ越した。会社員として働く傍ら、出勤前と帰宅後に制作に励む。

 今では、ヒノキ細工でかばんやかごも手掛ける。「オーストラリアには、日本ほどの伝統工芸はない。せっかくたくさんある伝統がなくなってしまうのは寂しい。何より作っているのが楽しい」とマリーさん。「寝ているくらいなら作品を作りたい」と意気込む。

 午前11時~午後5時(月曜定休)。土曜、日曜はマリーさんがギャラリーにいる。(問)同ギャラリー076(251)7411

 (稲垣達成)

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