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【石川】「金継ぎ」被災陶器に命 熊本の陶芸家×輪島塗職人

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 石川  2018年04月13日

会場に並ぶ五陶輪を説明する太田黒哲さん=輪島市河井町で

会場に並ぶ五陶輪を説明する太田黒哲さん=輪島市河井町で

輪島 「五陶輪」展示始まる

 熊本地震で破損した陶磁器を漆器特有の修復技術「金継ぎ」でよみがえらせた作品「五陶輪(ごとうりん)」の展示会が12日、輪島市河井町の輪島塗会館で始まった。地震で被災した熊本県の陶芸家と輪島塗職人の技術が融合した4作品が並んでいる。入場無料で26日まで。(関俊彦)

 五陶輪は、熊本県山鹿市出身の映像プロデューサー太田黒哲(おおたぐろあきら)さん(36)=横浜市在住=が2016年4月の地震直後、被災した旧友の陶芸家に、壊れた陶器を使った新たな作品作りを提案。同県内の陶芸家5人が賛同し、昨年1月から本格的にプロジェクトが始動した。

 かつて能登半島地震を経験した輪島市の金継ぎ技術を持つ職人に、知人のつてで協力を仰ぎ、先月上旬までに2つの作品が完成。陶器の破片と輪島塗の木片をつなぎ合わせ、蒔絵(まきえ)で桜を描いた茶わん「繕桜(よしざくら)」や赤と黒の漆で阿蘇山のマグマを表現した抹茶わん「阿蘇」を、熊本県伝統工芸館(熊本市)で展示した。

(上)高田焼と輪島塗が融合した茶入れ (下)陶磁器と輪島塗の破片をつなぎ合わせた茶わん「繕桜」=輪島市河井町で

(上)高田焼と輪島塗が融合した茶入れ (下)陶磁器と輪島塗の破片をつなぎ合わせた茶わん「繕桜」=輪島市河井町で

 輪島市の会場では、2つの作品に加え、同県八代市の伝統工芸「高田焼」と輪島塗特有の装飾技術「沈金」が融合した茶入れなど2作品を展示。5人の陶芸家の思いもパネルで紹介している。

 太田黒さんは「想像していた以上の仕上がり。伝統の歴史や技術が感じられる」と見どころを説明。今後は、能登地域の伝統織物「能登上布」と熊本県天草市に伝わる模様布「天草更紗(さらさ)」を融合した仕覆(しふく)(茶入れ袋)も考えており、「これをきっかけに、どんどん両地域の交流が深まれば」と話した。

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