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【富山】おりんの音色 雨晴海岸に 山口久乗 道の駅にモニュメント寄贈

ジャンル・エリア : 富山 | 歴史 |   2018年04月20日

モニュメントの正面図(左側)と側面図(右側)を説明する山口敏雄社長(右)=高岡市役所で

モニュメントの正面図(左側)と側面図(右側)を説明する山口敏雄社長(右)=高岡市役所で

 高岡市の雨晴海岸で25日にオープンする「道の駅雨晴」に設置される「りん鐘モニュメント」を寄贈した市内の神仏具製作卸会社「山口久乗」の山口敏雄社長(74)が19日、市役所で高橋正樹市長にモニュメントの目録を手渡した。

 モニュメントは、おりん(仏具の一種)を3本の柱につり下げているデザイン。おりんは銅合金の直径約30センチ、重さ約23キロ。柱はステンレス製で高さ約2.8メートル。設置後はおりんを自由に鳴らすことができる。

 山口さんは、モニュメントの正面と側面の完成図を示し、音の響きを日本音響研究所(東京都)で検音してもらったことを紹介。「野外で設置するおりんを製作したのは初めて。人を呼び込む音になってほしい。癒やしの音を雨晴海岸に響かせる念願がかなってうれしい」と話した。

 高橋市長は「雨晴海岸は大伴家持が愛し、源義経が通り、松尾芭蕉が句に詠んだ場所。雨晴の物語に組み込める音の要素を作っていただいた」と述べ、感謝状を山口さんに手渡した。

 モニュメントの除幕式は25日に現地で行う。 (武田寛史)