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【静岡】町に活気を 水窪町に日曜喫茶オープン

ジャンル・エリア : まちおこし | グルメ | 静岡  2018年05月06日

玄関に設置する手作り看板を手にするオーナーの冨士川凛太郎さん=浜松市天竜区水窪町で

玄関に設置する手作り看板を手にするオーナーの冨士川凛太郎さん=浜松市天竜区水窪町で

 浜松市天竜区水窪町の住民有志が地域活性化を目指して、平屋の倉庫を改装したカフェを開設し、6日にオープンする。過疎化で中心部から喫茶店が長らく姿を消した町の新たな憩いの場にしたい考えで、毎週日曜日に開店する。

 熊本県出身で6年前に妻の親族がいる水窪に移住したITエンジニアでオーナーの冨士川凛(りん)太郎さん(37)が数年前から倉庫を改装。「ライオンカフェ」を造り、イベントなどに一時的に利用してきた。

 水窪は人口2100人余。平均年齢63歳で町に活気が減り、観光客や住民の憩いの場が少ないのも悩みだった。冨士川さんは町内の和菓子店「小松屋製菓」代表の小松裕勤(ひろのり)さん(45)に運営の協力を求め、定期的に開くカフェを計画した。少額の資金を募るクラウドファンディングも活用し改装費を集めた。

 カフェは敷地70平方メートル。ソファや地元産材のテーブルを設置し、コーヒーや小松屋の栃餅(とちもち)などの菓子を提供する。企業の研修に活用できる大型スクリーンを設置。幼児連れの親子用にキッズスペースを設ける。冨士川さんは「半分は地元の人、半分は観光客が立ち寄ってくれたら」と期待する。予約制でディナーの提供も検討している。

 場所は国道152号沿いで、天竜署水窪分庁舎(旧水窪署)から南に徒歩1分。日曜日午前11時~午後5時の営業を予定。(問)冨士川さん=090(2085)3757

(島将之)