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【滋賀】安土饗応膳、豪勢に第4弾 休暇村近江八幡

ジャンル・エリア : グルメ | 歴史 | 温泉 | 近畿  2018年05月21日

山海の幸をふんだんに使った安土饗応膳をアピールする大島料理長=近江八幡市沖島町宮ケ浜で

山海の幸をふんだんに使った安土饗応膳をアピールする大島料理長=近江八幡市沖島町宮ケ浜で

 近江八幡市沖島町宮ケ浜のリゾートホテル「休暇村近江八幡」は、戦国時代に織田信長が安土城で徳川家康に振る舞った「安土饗応(きょうおう)膳」の再現料理第4弾を、1日10食限定で提供し始めた。栄華を極めた当時の信長や家康の気分に浸って楽しんでほしいとする。

 武田氏討伐で功を立てた家康の労をねぎらい、信長は1582(天正10)年5月に安土城で3日間にわたり、計140品の料理を振る舞った。当時の古書をまとめた「続群書類従」に献立が書かれていて、それを基にホテル側が研究者などと協力して再現した。

 2012年6月に初めて提供した際は、当時の料理を忠実に再現しようとこだわりすぎて、味付けが現代人の口に合わず、食べにくいなどの課題があった。このため、第2弾、第3弾と改良を重ねた結果、今回はだしに工夫をしたり、料理を小口に切り分けたりして食べやすくなった。

 家康の好物とされたタイの塩焼きや、今では用いられることの少ないウズラの焼き鳥、精力剤として珍重されたホヤの冷や汁など、山海の珍味をふんだんに使った豪勢さは当時のまま。饗応膳にはなかった近江牛のすき焼きも、おまけで加えた。全部で18品。

 大島康広料理長(52)は「物流が発達していなかった時代にこれだけの素材を集められたのは、信長に絶大な権力があった証拠。当時に思いをはせながら、優雅な気持ちで食べてもらえたらいい」と話す。

 7月13日まで提供。1食8640円(温泉入浴付き)。前日までに予約が必要で、宿泊・日帰りのどちらでも利用できる。(問)休暇村近江八幡=0748(32)3138

 (平井剛)