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【石川】樹齢300年 風雨に耐え咲く 「玉泉園」のノウゼンカズラ

ジャンル・エリア : 歴史 | 石川 | 自然 |   2018年07月18日

(上)朝鮮五葉松に寄り添うように咲くノウゼンカズラ(下)高さ15メートルほどの朝鮮五葉松と、松に沿うように伸びるノウゼンカズラの幹=いずれも金沢市小将町の玉泉園で

(上)朝鮮五葉松に寄り添うように咲くノウゼンカズラ(下)高さ15メートルほどの朝鮮五葉松と、松に沿うように伸びるノウゼンカズラの幹=いずれも金沢市小将町の玉泉園で

 夏らしくオレンジ色っぽい花を咲かせる樹齢300年ほどのノウゼンカズラが、金沢市小将町の庭園「玉泉園」で今年も咲いた。同じく老木の「朝鮮五葉松」に寄り添うように幹を伸ばし、豪雪や風雨に耐えた。(督あかり)

 高さ約15メートルの朝鮮五葉松は、樹齢350年以上と言われる。今冬の豪雪で多くの枝が折れ、トラック1台分の枝を伐採したという。ノウゼンカズラは11日ごろに見ごろを迎え、今では花ごと落ち、いくつかの花を残している。

 西田洋(ひろし)事務局長(74)は「ご老体なので花の勢いが少し弱っているが、一度散っても二度咲く年もある。コケの上に、ツバキのように花そのものがきれいに落ちている」と話した。

 玉泉園は豊臣秀吉の朝鮮出兵で孤児となり、後に加賀藩大小将(おおこしょう)頭となった韓国出身の脇田直賢(なおかた)が江戸時代初期に着工し、数百種の草木が楽しめる。入園料は一般700円、高校生600円、小中学生500円。