ジャンル・エリア : 展示 | 甲信越 | 芸術 2018年08月01日
茅野市美術館で、戦後を代表する日本画家東山魁夷(1908~99年)ら、地域にゆかりのある画家8人の作品を集めた展覧会「信濃美術をみつめる 描くこと この地との出会い」が、9月9日まで開かれている。市制施行60周年記念事業の一環。
魁夷の作品は、森の中の池畔にたたずむ白馬を描いた「緑響く」(82年)など5点。同作品は市内にある御射鹿池(みしゃかいけ)をモチーフにしたことで知られる名画で、13日まで公開し、15日からは72年に制作した習作に展示替えする。
このほか、疎開先の蓼科高原の自然に魅了され10年間過ごした小堀四郎(1902~98年)、同市出身で日本のシュールレアリスム(超現実主義)の先駆者矢崎博信(1914~44)らの絵画を展示。地元の風景を描いた作品も見ることができる。
同美術館の担当者は「作者と茅野の出会いはさまざま。その中から見いだした美を感じてほしい」と多くの来場を呼び掛けている。
観覧料一般500円、高校生以下無料。火曜日休館。(問)茅野市美術館=0266(82)8222
(中沢稔之)