ジャンル・エリア : 展示 | 愛知 | 歴史 2018年08月06日
広島、長崎の原爆の日を前に「原爆パネル展」が名古屋市港区品川町のイオンモール名古屋みなとで開かれている。5日にはクイズラリーもあり、買い物中の親子連れが参加して核兵器の恐ろしさや平和の尊さを学んだ。パネル展は9日まで。
原爆の仕組みや当時の被害状況などを約30枚にわたって紹介。来場者はパネルを参考にしながら、投下の時期や被害規模、世界にある現在の核兵器数に関するクイズ5問を解いた。
パネルには、母親の作った弁当箱を抱えた状態で亡くなった広島市の中学1年折免滋さん=当時(13)=と、真っ黒に焦げた弁当箱を写真で伝えるものもあった。
あま市の中学2年の男子生徒(13)は「何十年たっても苦しむ人がたくさんいるのは悲惨だ。原爆の被害を二度と起こさないよう、今ある争いをなくしたい」と話した。父親(46)は「先のある子どもたちが何も分からないまま死んでいった姿は、子を持つ親として悲しくつらい」と平和のありがたさをかみしめた。
企画した連合愛知の酒向勇平国民運動局長は「核兵器の恐ろしさと平和の尊さを親子で考えるきっかけにしてほしい」と来場を呼び掛けている。
(佐々木香理)