ジャンル・エリア : まつり | 岐阜 | 文化 | 神社・仏閣 2018年08月07日
高山市松之木町で4日夜、「七夕岩まつり」があり、大八賀川の両岸にある男岩と女岩にしめ縄を渡す「大しめ縄上げ」(市無形民俗文化財)が行われた。
太鼓が打ち鳴らされる中、地元住民約80人が「よーいしょ、よーいしょ」と声を合わせて約70メートル離れた岩の間にしめ縄を渡した。
町内で収穫したわらで作った縄は、長さ約250メートル、直径10センチ。20分ほどかけて地上約25メートルの高さにピンと張られると、会場から拍手が起こった。
しめ縄にはあんどんのほか、1年間に町内で生まれた子どもの数だけ、わらで編んだ馬と糸車がつり下げられている。馬は男の子、糸車は女の子が生まれると取り付けられ、子孫繁栄を願う。町内会長の平野武司さん(60)は「みんなの協力のおかげで、無事上げられてよかった」と笑みをこぼした。しめ縄は約1カ月間飾られる。
(戎野文菜)