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【三重】尾鷲の漁村に古書店オープン

ジャンル・エリア : まちおこし | 三重  2018年08月10日

漁村の九鬼町に古書店をオープンさせた本沢さん(左)と豊田さん=尾鷲市九鬼町で

漁村の九鬼町に古書店をオープンさせた本沢さん(左)と豊田さん=尾鷲市九鬼町で

 過疎高齢化が進み、コンビニもない漁村に古書店-。明治から昭和にかけブリ漁で栄えた尾鷲市九鬼(くき)町に、空き家を活用した古書店「トンガ坂文庫」がオープンした。営むのは、ともに移住者の豊田宙也さん(32)=東京都出身=と本沢結香さん(32)=長野県出身。2人は「本を求めて若い人が訪れる場所になれば、町の新陳代謝につながる」と期待する。

 九鬼漁港から延びる細い石段「トンガ坂」を進むと、築80年以上の木造平屋が見えてくる。約20平方メートルの店内には児童書や推理小説、詩集など約2000冊の古書がずらり。町民や知人から譲り受けた本のほか、2人の私物も並ぶ。

 開店のきっかけは、豊田さんが「長く住むなら古書店がほしい」と感じたこと。地域おこし協力隊員として4年前に移住し、任期後も飲食店を経営しながら同町で暮らす。

 今春、移住者の本沢さんに声を掛け、5月から本格的に改修に着手。元の家のぬくもりを生かそうと天井は当時のまま残し、木製の引き出しを再利用した本棚やオレンジ色のライトで落ち着いた空間を演出した。ゆっくり読書を楽しんでもらおうと、椅子や飲み物も用意した。

 古書は100~8000円程度。豊田さんは「九鬼をどんどん面白い町にしたい」、本沢さんは「今後は東紀州の特集コーナーなども設けたい」と漁村の将来に思いを巡らす。

 営業は金-日曜日の午前11時~午後5時。(問)トンガ坂文庫=070(4340)2323

 (木村汐里)

 <九鬼町> 尾鷲市中心部から車で15分。人口436人、世帯数270(7月末現在)。戦国時代に織田信長などに仕え名をはせた「九鬼水軍」発祥の地。平成に入り過疎高齢化が進み、住民の66%が65歳以上。

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