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【福井】農場と一体、民間観光施設 おおい町にオープン

ジャンル・エリア : まちおこし | | 福井  2018年08月23日

施設内に立ち並ぶ農業用ハウスやレストラン=おおい町犬見の青戸ベイサイドヒルズで

施設内に立ち並ぶ農業用ハウスやレストラン=おおい町犬見の青戸ベイサイドヒルズで

 おおい町の関西電力大飯原発の保守・点検に携わる建設会社「荒木」(同町)が、農場と一体となった町内初の民間観光施設「青戸ベイサイドヒルズ」をオープンさせた。業務の多角化を思い悩んでいた荒木和之社長(64)が、原発の長期停止中、長年の夢だった施設の建設に奮起。青戸の入江を望む好立地で、乗馬やバーベキューが楽しめる。

 一昨年、同町大島半島の付け根に位置する犬見の土地を購入し、2万8000平方メートルの造成に着手。ブドウハウス4棟、かんきつ類ハウス1棟を作った。さらにこの夏、レストランや、120人収容のバーベキュー場、ポニーの乗馬体験場などを整備した。将来は、ハウスを利用した収穫体験の実施を考えている。

 青戸の入江の対岸には、「県こども家族館」や「うみんぴあ大飯」などが立ち並ぶが、町内の観光施設はほとんどが第3セクターによる運営。青戸ベイサイドヒルズの開業により、間宮真珠養殖場も合わせ、民間の力で新たな観光エリアが形成されることになった。

青戸の入江を望んだ乗馬体験場=おおい町犬見の青戸ベイサイドヒルズで

青戸の入江を望んだ乗馬体験場=おおい町犬見の青戸ベイサイドヒルズで

 「原子力に恩義はあるけど、ずっと浸っているばかりもいけない」と荒木社長。14年前の関電美浜原発3号機(美浜町)の蒸気噴出事故の際に、受注減が避けられなかった教訓を振り返り、2011年の福島第一原発事故後の長期停止中に、この計画に着手。「原発による町の活性化の余韻があるうちに、新たな町づくりに取り組まないと、と思った」と語り、地域活性化につながればと願う。今回は美浜の事故と違い、原発が停止すると同時に、新規制基準適合に向けた対応工事も始まり、その残土の搬出という小さな特需が発生。造成では、その残土の有効活用も図った。

 地域には若狭和田海水浴場など競合観光地が多いが、手ぶらで楽しめるバーベキューコースの提供や乗馬体験などで、平日も観光客でにぎわう。同僚12人と訪れ、乗馬を楽しんだ高浜町宮崎の看護師江尻良子さん(46)は「景色がすごく良くて爽快」と話し、ポニーのたてがみをなでた。

 営業時間は午前10時~午後5時(バーベキューは午後9時まで)。入場料は無料。水曜定休。(問)青戸ベイサイドヒルズ=0770(77)3761

 (山谷柾裕)

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