ジャンル・エリア : 展示 | 生き物 | 石川 2018年08月24日
鹿児島県奄美大島以南に生息
鹿児島県奄美大島以南に生息するゲンゴロウの希少種「ヒメフチトリゲンゴロウ」の雄2匹が、白山市の県ふれあい昆虫館の水槽で展示されている。10月8日まで。
体長約2.7~3.3センチのヒメフチトリゲンゴロウは環境省、沖縄県版のレッドデータブックでいずれも絶滅危惧(きぐ)2(ローマ数字の2)類に指定されている。緑色を帯びた黒色の背面と黒と黄色が入り交じった腹面が特徴。弱った昆虫を餌にしている。
来館者は2匹が水中を泳ぐ姿に「色鮮やかできれい」などと話していた。金沢市南小立野小学校5年の女子児童(10)は「おなかがぷっくりしていてかわいらしかった」と笑顔を見せた。
同館の渡部晃平学芸員(32)らが6月、沖縄県の石垣島で許可を得て幼虫を捕まえ、8月に羽化させた。渡辺さんは「通常のゲンゴロウも1階で展示しているので、腹や背中の色を見比べて楽しんでもらえれば」と話している。
(冨田章午)