ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 神社・仏閣 | 福井 | 芸術 2018年09月13日
美浜町佐柿、青蓮(しょうれん)寺の本尊で国の重要文化財に指定されている木造観音菩薩(ぼさつ)立像が、10月8日までの期間限定で小浜市の若狭歴史博物館で公開されている。
ヒノキの一木造り。高さは53.4センチ。腕やひざに掛かる衣の彫りの特徴から、10世紀の平安時代の作とされる。ハスをかたどった像の台座はのちに作られたものという。寺は無住で、博物館が像を管理している。今回は若狭地方の仏像を紹介する常設展「若狭のみほとけ」の一角で公開。ガラスケース越しに間近で拝観でき、入館者の注目を集めている。
博物館の担当者は「腰をわずかに左側にひねった姿は優美でしなやか。洗練された姿から、都の仏師が彫ったとも考えられる」と話している。観覧料は300円。第3日曜の家庭の日は無料。時間は午前9時から午後5時まで。25日は休館。
(池上浩幸)