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【滋賀】ほとけの言葉と写真展 長浜・明楽寺

ジャンル・エリア : イベント | 展示 | 歴史 | 神社・仏閣 | 近畿  2018年09月26日

ほとけの言葉と写真展を開いている藤谷さん(後列(左))、高橋さん(同(右))、居川さん(前列左から2人目)、竹中さん(同3人目)=長浜市木之本町の明楽寺で

ほとけの言葉と写真展を開いている藤谷さん(後列(左))、高橋さん(同(右))、居川さん(前列左から2人目)、竹中さん(同3人目)=長浜市木之本町の明楽寺で

 仏教の教えや人生訓を説く「法語」と、地域のスナップ写真を展示する「ほとけの言葉と写真展-立ちどまる-」が、長浜市木之本町木之本の明楽寺で開かれている。心に響く言葉に想像力をかき立てる写真を添え、法語の魅力を紹介している。10月14日まで。

 「世の中が便利になって困っているのは実は人間なのです」「ほんとうの『話し合い』は聞き合うこと」「人間は努力をするかぎり迷うものだ」-。

 80畳の広々とした本堂に、法語と写真をタペストリーやびょうぶ型のパネルにしてそれぞれ30点を並べた。写真はぶら下がる干し柿や、金魚すくいの情景、手をつないで土手を歩く子どもなど日常の何げない風景を切り取った。

 住職の藤谷愛嗣さんが、これまで見聞きしてきた中から、仏教の教えと重なる言葉を「法語」として精選。写真は「きのもとカメラ女子」として活動する地元の高橋登紀子さん(45)、竹中昌代さん(43)、居川美保さん(40)の3人がテーマを設けずに自由に撮影した。

 展示は、愛嗣さんの妻の法子さん(49)が「仏教の教えをもっと知ってほしい」と発案。「仏さまの教えには、優しい母親のまなざしとの共通点がある」と考え、母親でもある3人に持ち掛けた。

 高橋さんは「撮りたいと思った瞬間だけを撮った。法語を意識したわけではないけど、重なって見える部分もありますね」と話す。

 最近、会員制交流サイト(SNS)などで、各地の寺院に掲示される法語が「深い」「心に響く」とにわかに注目を集めている。法子さんは「展示には、若い世代もたくさん来てくれている。まちとつながるような企画をこれからも考えたい」と話す。

 午前10時~午後4時。入場無料。(問)明楽寺=0749(82)2026

 (渡辺大地)