ジャンル・エリア : 富山 | 特産 | 野菜 2018年10月10日
小矢部市の北蟹谷地域活性化協議会などは8日、同市内山の畑で、地域で特産化を目指している南米アンデス原産のキク科の根菜「ヤーコン」の葉を収穫した。葉は乾燥させ、「ヤーコン茶」として販売する。
同市では5年前からヤーコンの特産化の取り組みが始まり、北蟹谷地域でも一昨年から耕作放棄地などでヤーコンを栽培。今春も1500平方メートルで600株を植えた。ヤーコンはオリゴ糖を多く含む野菜として注目され、葉を加工したヤーコン茶は健康茶として飲まれている。
この日は市内の下後亟営農組合のヤーコンが猛暑で全滅したため、協議会のヤーコン葉を提供しようと、同組合のメンバーも一緒に収穫。協議会のヤーコンは猛暑の影響で3分の1ほどが枯れてしまったが、葉は例年並みに育ったという。
収穫した葉は水洗いし、束ねて干した。後日乾燥させ、26日から同市末友の「村の駅きたかんだの郷」でヤーコン茶として販売する。
同協議会の松本信明会長(66)は「ヤーコン茶を待ち望んでいる人もいる。耕作放棄地を有効活用してヤーコンの栽培を増やしたい」と話している。サラダやきんぴらなどに利用できる根は11月上旬に収穫する。 (小寺香菜子)