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【石川】地元食材で町おこし 元協力隊員が家庭料理店

ジャンル・エリア : まちおこし | グルメ | 石川  2018年10月11日

民家を改装して開店した「ごはん家ござる」。開店の看板を掲げる渡辺有美子さん=宝達志水町森本で

民家を改装して開店した「ごはん家ござる」。開店の看板を掲げる渡辺有美子さん=宝達志水町森本で

宝達志水 遊びに来る感覚で長居を

 宝達志水町の元地域おこし協力隊員の渡辺有美子さんが10日、同町森本の民家を改装して家庭料理店「ごはん家(や)ござる」を開店し、初日から多くの人が訪れた。渡辺さんは「フリーになって本当の意味で町おこしのスタートラインに立てたかな」と思いを語った。

 渡辺さんは同町で初めての地域おこし協力隊員として今年8月まで3年間務め、オムライスカフェの店長や、自らの発案でオムライス加盟店やボランティアと協力して「オムライス町グルメまつり」を仕掛けるなど、「オムライスの町」を町外に発信してきた。

 任期を終えて、「住んでみて良い町だと感じ、住民の方がよくしてくださったので、皆さんが喜び、自由に発信できる場所を」と物件を探し、「いい大家さんに出会い、ご縁かな」と定住を決めた。「ござる」の名前は、「御座る」や、人間関係を円滑にする5匹のサルの「五猿」と「ご縁」にかけた。

 開店からしばらく「有美子さんのファン」という女性アルバイトがいるが、「一人でやっている店なので食事まで待ってもらう間に、ゆっくりしていただける空間に」と、ソファやテーブルなど調度品や食器は県外や海外でも購入。好きな場所で食事を楽しんでもらい、「私の家に遊びに来るような感覚で長居をしてもらいたい」という。メニューは「ござるランチ」をメインに、地元や能登の食材を使い、初日は古代米やタマネギのローストなどの小鉢が喜ばれた。

 一番に訪れた女性客は「町に活気が出て交流も生まれると思う。このような店ができてうれしい」と喜んでいた。渡辺さんは「コミュニティーの場としてワイワイ話しながら情報交換をして、皆にとってプラスとなり、可能性が詰まった場所にしたい」と語った。

 店は森本会館の近く。駐車場や玄関のサルを描いた看板が目印。営業は水、木曜が午前11時~午後6時、金、土、日曜は午前11時~午後8時。月、火曜は休み。(問)ごはん家ござる0767(23)4536

 (小塚泉)