ジャンル・エリア : 乗り物 | 城 | 近畿 2018年11月13日
台風21号の影響で、一部が飛ばされる被害のあった彦根城内の屋形船船着き場の券売所が再建され、11日、利用者の安全を願う祈願祭があった。
屋形船は2007年から、NPO法人「小江戸ひこね」が障害者や高齢者も彦根城を楽しめるようにと、城の内堀で運航している。12~2月の冬季の利用は予約が必要。
9月4日に彦根市内を襲った台風21号の最大瞬間風速は46.2メートルで、観測記録を更新。券売所の屋根ははがれ、翌日、堀に浮かんでいるのを船頭らが見つけた。運航開始後、建物が壊れたのは初めて。同NPOは数日間航行を見合わせた後、仮設テントを張って営業を再開した。
再建は、10月上旬から同じ場所で着手。旧券売所の一部部材を再利用しながら、柱を太くするなどして頑丈に建て直した。
安全祈願祭には関係者10人が参列し、再出発に向け、はらい清めた。
棚橋勝道理事長(58)は「これからも利用者に安全に乗っていただけるよう、気持ちを新たにしたい」と話した。
(大橋貴史)