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【三重】築100年超す古民家、民宿に 美杉の「ぬしや」18日オープン

ジャンル・エリア : まちおこし | 三重 | 歴史  2018年11月16日

「ぬしや」の前に立つ牛場鹿功さん(左)とさゆりさん=津市美杉町奥津で

「ぬしや」の前に立つ牛場鹿功さん(左)とさゆりさん=津市美杉町奥津で

 かつて「ぬしや」という名前の店舗として地域住民に親しまれた津市美杉町奥津の古民家が、18日から民宿「ぬしや」として生まれ変わる。築100年以上経過し荒れていた建物を修繕し、オープンにこぎ着けたオーナーの牛場鹿功さん(56)と妻さゆりさん(56)は「気楽に入って、昔の雰囲気を味わってほしい」と呼び掛けている。

 ぬしやは、もともと漆塗り職人を発祥とする扇本家が所有していた。明治時代に塩やたばこの販売を始め財をなした扇本家は、建物を上から見ると扇形になるように建てたり、屋根のはりを多くすることで柱を減らし広いスペースを確保したりと、意匠を凝らした設計の家屋を建てた。

 しかし30年前には店舗としての営業を終了。近年は無人となっていた。2016年、所属するジャズバンドの公演のため訪れた稲葉町在住の牛場さん夫妻が、その懐かしい雰囲気に一目ぼれ。17年に扇本家から譲り受け、以降約1年半をかけて、明治-昭和初期の雰囲気をできる限り残して整備した。4月から「まちかど博物館」の一つとして一般公開を始めていたが、18日からは民宿としての営業を開始する。

 客室の他にも、建物脇を流れる美しい川を眺めることができる部屋や、白い砂利が敷き詰められた庭がある。洗面所や風呂も、機能は新しくしつつ、風情を出すためレトロな内装で統一した。

昔の雰囲気を残した客室=津市美杉町奥津で

昔の雰囲気を残した客室=津市美杉町奥津で

 ぬしやは、JR名松線の伊勢奥津駅のすぐそば。さゆりさんは「これまで駅の周辺に宿泊施設がなく、日帰りの観光客が多かった。これからはぜひ泊まって周辺を満喫してほしい」と話し、「ここは地域の人々の心のよりどころになってきた場所。それを引き継ぎ、ただいまと実家に帰ってくるような、ほっこりした場所にしていきたい」と夢を語った。

 オープン記念として、18日に三線(さんしん)奏者の照屋政雄さんのスペシャルライブもある。趣味で三線を練習しているさゆりさんが招待し実現した。ライブは午前11時半からと、午後3時からの2回。前売り券1000円で、当日券は1500円。当日は沖縄そばも一杯600円で提供する。

 宿泊は要予約で、素泊まり4500円(税込み)。食事は周辺の飲食店と提携して提供する予定。(問)牛場さゆりさん=090(1470)1237

 (上井啓太郎)

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