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【静岡】酸味、甘み 違いに舌鼓 キウイフルーツ狩り 掛川市

ジャンル・エリア : テーマパーク | 果物 | 生き物 | 静岡  2018年12月06日

キウイフルーツ狩りを楽しむ家族連れ=いずれも静岡県掛川市で

キウイフルーツ狩りを楽しむ家族連れ=いずれも静岡県掛川市で

 静岡県掛川市の「キウイフルーツカントリーJapan」は、10ヘクタールある農園のうち3ヘクタールで約80種類のキウイフルーツを栽培し、1月まで収穫体験ができる。

 ハウスの中では、保冷箱に入ったビタミンCが豊富な完熟キウイが年中、食べ放題。まず入り口でナイフとスプーンを受け取り、3種類ある保冷箱の中から柔らかいキウイを選ぶ。キウイフルーツは中国原産でニュージーランドに持ち込まれて改良された。同農園では1976年から栽培。まずヘイワードから賞味してみた。半分に切るとなじみのある緑色の果肉で酸味があって疲れがとれそうだ。続いて、黄色のファーストエンペラーは果汁がたっぷりある。

 さらに同農園のオリジナル品種ピュアカントリーも黄色の果肉で甘みが強かった。酸っぱいキウイばかり食べ慣れた身としては驚くほどの甘さだった。数組のグループがバーベキューをしながらキウイを味わっていたが、「1人20個ぐらいはいけますね」と話していた。

 ハウスを出ると丘陵地帯にキウイの棚が広がる。いろいろな形をした実がぶら下がり、思い思いに収穫できる。それぞれ看板があって種類もわかる。同農園オリジナルの涙のしずくの形をした「ティアドロップ」などもあった。手でもぎとったら後で精算する。奥には小学生が駆け回る冒険の森もあり、1日滞在しながらキウイを味わえそうだ。

フクロウを手に乗せて記念撮影する親子

フクロウを手に乗せて記念撮影する親子

 掛川でぜひ立ち寄りたいスポットが花と鳥のテーマパーク「掛川花鳥園」。約130種、1000羽の鳥を飼育し、7000平方メートルの屋内スペースでは、コガネメキシコインコなど、さまざまな鳥が飛び交う。中央の池には大型魚が泳ぎ、オオオニバスや色鮮やかな花々が咲き乱れる。餌を手にしていると、ハイイロエボシドリなどが腕に止まり、餌をついばむ。このふれあいタイムに癒やされる。

 近くではケープペンギン、フクロウなどの記念撮影イベント(有料)があり、スマホを手にした家族連れでにぎわっていた。あまり動かない鳥として知られるハシビロコウも近くで見ることができ、動くと大歓声があがっていた。屋外では1日3回開かれるバードショーも人気がある。ある家族連れは「鳥と心ゆくまでふれあえました」と話していた。

 ご紹介した2つの施設はハウスなどの屋内が充実しているので、冬場でもグループなどでゆったりと過ごすことができそうだ。 (柳沢研二)

 ▼ガイド 「キウイフルーツカントリーJapan」は午前9時~午後5時で木曜休み(祝日の場合は営業)。1~3月は水、木曜休み。キウイ食べ放題付きの入園料は中学生以上1080円、3歳以上の子ども756円。(電)0537(22)6543。「掛川花鳥園」は平日午前9時~午後4時半、土日祝日は午後5時まで。年中無休。60歳以上950円、中学生以上1200円、小学生550円、幼児無料。(電)0537(62)6363

(中日新聞夕刊 2018年12月6日掲載)