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【長野】大寒へ諏訪湖の御神渡り期待 氏子ら観察始める

ジャンル・エリア : イベント | 甲信越 | 神社・仏閣 | 自然  2019年01月07日

御神渡りの観察を始めた八剣神社の宮坂宮司(中)と氏子総代ら=諏訪市豊田の諏訪湖畔で

御神渡りの観察を始めた八剣神社の宮坂宮司(中)と氏子総代ら=諏訪市豊田の諏訪湖畔で

 二十四節気の一つで、寒の入りとなる「小寒」の6日、諏訪湖の冬の風物詩「御神渡(おみわた)り」の観察活動が始まった。湖面はまだ全面結氷に至っていないが、神事をつかさどる諏訪市の八剣神社の氏子総代らは、今後の厳しい冷え込みと平成最後の御神渡りの出現に期待した。

 八剣神社の宮坂清宮司(68)と氏子総代18人が早朝、同市豊田の湖畔に集まり、橋の上から湖面の様子を見たり、水温を測ったりした。この日の諏訪の最低気温は氷点下3.4度で3月上旬並み。強い風が吹き付け、湖面は波が立っていた。

 昨年2月2日には5季ぶりとなる御神渡りの出現が認定され、同月5日に神事の「拝観式」を湖上で行った。宮坂宮司は「この冬は少し暖かい気もするが、自然は計り知れない。大寒に向かって寒気が強まって湖面が結氷し、御神渡りが現れると期待しながら観察を続けたい」と話した。

 御神渡りは、湖面に張り詰めた氷が割れて筋状にせり上がる自然現象。男神が湖を渡り、女神に会いに行った「恋の通い路」と伝えられる。出現すると、八剣神社が亀裂の方向や位置を過去の記録と照合し、その年の吉凶を占うのが習わしだ。

出現日を当てよう クイズ実施

 諏訪地域の市民グループ「時を考える会」は、今季も諏訪湖に御神渡りが現れる日にちを予想するクイズを実施する。的中者には、諏訪まで直接受け取りに来ることを条件に、協賛企業が提供する酒やみそなどの名産品を贈る。5季ぶりに御神渡りが出現した昨季は43人が当てた。

 八剣神社が、御神渡りの出現を認定する日を予想する。はがきに出現日と住所、名前、年齢を書き、冬や諏訪に関するひと言を添えて応募する。出現日の前日までに届いたはがきを有効とし、既に受け付けを始めた。

 的中者がいなかったり、御神渡りが出現しなかったりした場合は賞品を会員が買い取り、その資金で会独自のパンフレットを作製して湖周3市町の小学6年生にプレゼントする。

 はがきの宛先は〒393-0015 下諏訪町、風雅舎気付「時を考える会」。(問)広瀬博人会長=090(4950)5217

 (中沢稔之)