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【愛知】寒さ本番スキー場全面開業 豊根・茶臼山高原

ジャンル・エリア : スポーツ | | 愛知  2019年01月11日

ようやく全コース滑降可能となったゲレンデで、スキーの実技を学ぶ子どもたち=豊根村の茶臼山高原スキー場で

ようやく全コース滑降可能となったゲレンデで、スキーの実技を学ぶ子どもたち=豊根村の茶臼山高原スキー場で

 暖冬で雪不足に泣いていた豊根村の茶臼山高原スキー場が、ようやく全コース滑降可能になった。北設楽郡内の小中学校によるスキー教室も10日から始まり、子どもたちの歓声がゲレンデに響いた。

 茶臼山(1. 416メートル)の西側に広がる県内唯一のスキー場。雪のほとんどをスノーマシンに頼っている。今季は昨年12月10日から稼働させたが、気温が高くて満足に造雪できず、22日のスキー場開きは「滑降不能」のまま迎えた。

 冷え込みが強まり、造雪が本格化したのは25日以降。例年より2週間も遅かった。29日にファミリーゲレンデがオープン、今月7日には萩太郎山(1. 358メートル)の直下から始まる1キロのコースが完成し、この日からリフトも運転を始め、全面開業となった。

 北設楽郡内のすべての小中学校は、体育の授業にスキーを採り入れている。10日には地元の豊根中と東栄町の東栄小、設楽町の津具小がスキー教室を開き、約200人が実技を学んだ。東栄小の原田義久校長は「雪不足と聞いたので、延期も検討していた。予定通り開くことができ、ほっとしました」と話した。

 年末年始の連休は書き入れ時で、例年6000人前後の来場者でにぎわうが、今季は閑散としていた。「暖冬に出ばなをくじかれた形ですが、まだ始まったばかり。頑張って挽回します」。施設を管理・運営する一般財団法人茶臼山高原協会の田辺大貴さん(34)は力を込める。今季の集客目標は6万人。高原のあちこちでは今もスノーマシンがごう音とともに雪煙を噴き出し、ゲレンデの積雪は日ごとに厚さを増している。

 (鈴木泰彦)