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【長野】民具のルーツを記載文字から紹介 長野市立博物館

ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 歴史 | 甲信越  2019年01月28日

明治時代に京都から長野に運ばれた茶つぼ=長野市立博物館で

明治時代に京都から長野に運ばれた茶つぼ=長野市立博物館で

 民具に記された文字からルーツを探る資料展が26日、長野市小島田町の市立博物館で始まった。3月31日まで。

 江戸時代末期から昭和30年代までに使用されていたつぼや脱穀に使った千歯扱きなど30点を展示。記された地名や人名から明らかになった生産元や長野に至るまでの流通経路などを解説している。

 お茶の保存などに使用した高さ90センチの茶つぼには墨書きで「山城宇治」「海上安全」などと書かれている。

 残された文字から、明治時代に京都府の宇治から日本海経由で長野に出荷されたものだと判明した。このほか、島根で製造された石見焼の水がめや滋賀で作られたノコギリなども並んでいる。細井雄次郎学芸員は「身近なものにも意外なルーツがあることを知ってもらいたい」と話した。